後悔しないための子育てブログ

後から「しまった!」のない育児をしたい

テストの点数が悪い…一喜一憂しないことが大事

子供のテストの点数で、一喜一憂することがないだろうか。

子供のテストの点数が良ければ、うれしくなりほめる。悪ければ、残念な気持ちになり、腹いせで子供にネガティブなことを言ってしまう、ということがないだろうか。自然な気持ちのまま子供に対し行動する、ということではあるが、自制心がきいていない、とすることもできるだろう。

今回は、「テストの点数で一喜一憂しない」というテーマで書いてみたい。

目次

テストの点数で一喜一憂する

テストの点数が悪い…というイメージ

子供のテストの点数で一喜一憂することがあると思う。

子供が持ち帰ったテストの点数が良ければうれしくなり、悪ければがっかりする。平均点やほかの子の点数を聞き、それらを上回れば満足し、下回れば残念に思う。

後者の場合は、つい、子供に対しネガティブなことを言ってしまう…ことがあると思う。「いちいち点数で一喜一憂してはいけない」という意識を持っていても、そういうことがある。

このことは自然なことだと思うが、子供のテストの点数で親が一喜一憂してもいい結果にはならない。なので、いい結果を求めるのであれば、親は自制心を発動する必要があるだろう。

悪い結果(点数)を叱ると…

テストの点数が悪かったときに子供を叱ると、どうなるのだろうか。

子供は親に悪い点数のテストを見せると、嫌な思いをすることになる。なので、テストの点数が悪ければ見せなくなる。点数が良ければ見せるが、そうでなければ見せなくなってしまう。

大人でも、上司に対し良い報告はするが、悪い報告はできるだけ隠そうとする、ということがあるだろう。それと同じことだ。※上司が強く叱責するタイプであれば、そうなってしまう。

また、子供が不正行為をする、ということもある。具体的には、カンニングをしたり、テストの返却後、間違った答えを正しい答えに書き直し、○をもらって点数を上げようとするのだ。

スポンサーリンク
 

 

子供がストレスを感じる

また、テストの点数で叱ると、子供がストレスを受けることになる。

ストレスを前向きなエネルギーに変換することは可能だが、大人でもむずかしいことだ。なので、子供がそうできるかといえば「否」だろう。子供をへこませても、いいことはない。

たとえば、「受験うつ」というものがある。子供が受験うつになると、心身の健康を失い、「勉強が手につかない」、「慢性的な強い疲労感を感じる」という状態になるが、受験うつになる子供の親は、テストの点数で一喜一憂するタイプである、という見方もある。

点数には変動がある

テストの点数には、変動があるものだ。

テストでは、実力以上のいい点数が取れることがあれば、実力以下の点数しかとれないこともある。統計的なバラつきがあり、常に実力どおりの点数が取れる、ということではない。

子供のテストの点数が悪かったので叱った。そうしたら、次回のテストの点数が上がった。この事実をみて、「点数が悪ければ叱ればいいのだ」、「叱れば子供は奮起するのだ」という結論を引き出すかもしれないが、それは誤りだ。叱らなくても、同様の傾向がみられるはずだ。

いわゆる「平均への回帰」が起こるためにそうなるのだ。実力以下の点数であれば、実力相応の点数に戻り、実力以上の点数であれば、同じように、実力相応の点数に落ち着くのだ。

意味のない高得点もある

テストには、さほど意味のない高得点もある。

問題の内容や本質、つながりを理解せず、丸暗記してとる高得点のことだ。小学校までは、年齢的に(能力的に)丸暗記がきく。なので、丸暗記に頼って高得点をとることができる。

だが、このやり方で高得点をとり、中学受験に成功したとしても、その後伸び悩むことになる。中学以降では、年齢的に丸暗記がきかなくなることと、暗記では応用がきかなくなるためだ。

長期的にみて意味がない高得点には、さほど価値がない。上辺のテクニックを駆使してPVを上げるブログのようなもので、短期的には成功しても、長期的には失敗することになる。

※記事の質が伴わなければ、長期的には読まれなくなってしまう。

テストはこう位置づける

テストは、「子どもの得意分野と苦手分野をあぶり出してくれる便利なもの」とする。

子供の現在位置を知らせてくれるもの、としてもいいだろう。とにかく、テストは便利なものだ。自分のものでも子供のものでも、点数の悪いテストは見返したくない、と思ってしまうが、あまりにももったいないことだ。そこには貴重な情報があるのだから、目一杯収集した方がいい。

情報の分析をする

テストから情報を集めたら、その分析をする。

得意分野と苦手分野の分類、知っていることと知らないことの分類、理解していることと理解が足りないことの分類などをすると、何らかの傾向が見えてくる。そこから、リソースの配分を変えてみる、復習の仕方を工夫する、「急がば回れ」で本質の理解に努める、などの対策を立てる。

そして、立てた対策が有効なのか、次回以降のテストで検証する、ということだ。

スポンサーリンク
 

 

まとめ

今回は、「テストの点数で一喜一憂しない」というテーマで書いてみた。

結果(点数)に一喜一憂することは、自然な感情をもとにしたことで、当たり前のことだと思う。だがそうすると、子供にとっていいことにはならない。「受験うつ」になるのは、親がこのタイプの子供だという見方もあるので、親は自分の言動を振り返り、注意した方がいいだろう。

※母親がどっしり構えていた方が、子供の感情の安定につながるだろう。

テストは、「子どもの得意分野と苦手分野をあぶり出してくれる便利なもの」、「子供の現在位置を知らせてくれるもの」とすればいい。そこには貴重な情報があるのだから、その情報を最大限活用した方がいい。親の助けを借り、PDCAを上手く回せた子供が、成績を上げていくのだ。

今回の記事:「テストの点数が悪い…一喜一憂しないことが大事」