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子供の目標設定はどうしたらいいのか

何かを成し遂げようと思えば、目標を設定することが必須だ。

ゴール地点を定めてそこに向かおうとしないと、そこに到達することができないからだ。

ゴルフではグリーンがあり、ピンが立っているから小さい穴に球を入れることができる。グリーンもなければ、ピンもないという状態では、穴に入れることが非常に難しくなる。これが、目標があるかないかの違いだ。今回は、子供の目標設定について書いてみたい。

 

 

 

目次

目標はやや上に置く

手が届くところに目標を設定する

目標は、高すぎても低すぎても意味がない。

低い目標とは、現状のままで達成できるような目標のことだ。低い目標であれば、目標を達成するために、特に考える必要がなく、戦略を立てる必要がない。現状維持でOKなので、何かを工夫したり改善する、ということもない。これでは、自己の成長につながらないので意味がない。

高すぎる目標とは、あまりにも現状と乖離している目標のことだ。

高すぎる目標には、(多くの人は)全くリアリティを感じることができないので、はじめから目標を達成しようという気にならない。これでも、目標を立てた意味がない。※後述するが、もしその目標にリアリティを感じることができるのであれば、意味があるかもしれない。

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手が届くところに目標を設定する

したがって、頑張れば手が届くところに目標を設定するべきだ。

この「頑張れば」というのは、目標を達成するために、頭を働かせ工夫し、戦略を立てて実行すれば、という意味だ。ただやみくもに勉強時間を増やせば、という意味ではない。

※「量」に頼る方法には限界があるし、弊害もある。

余談になるが、頑張るときは、量よりも、質の向上を考えるべきだ。※子供が実現にリアリティを感じ、その気になれるような場所にある目標が必要になる

目標の設定の仕方

目標には、スパンで考えた場合、短期、中期、長期と3種類ある。

私が特に大事だと思うのは、短期と中期だ。

長期の目標は立てた方がいいが、長期的な目標には(なかなか)リアリティを感じることができない、という欠点がある。長期的な目標を立てて、そこから中期 ⇒ 短期とブレークダウンする方法が一般的とされるが、(長期的な目標は)そのときに用いる程度だろうか。

※長期的な目標を直接的な行動の力にすることは難しい。

リアリティのある目標に向かう

たとえば、大人で考えた場合、現在年収300万の人が、10年後に年収1千万を超える、という目標を立てても、なかなかリアリティを感じることができない。

同じ会社の10年先輩の年収が500万程度であれば、全くリアリティがないのだ(目標を達成しようと思えば、副業やキャリアアップの転職が必要になる)。※副業で+500万というのも無理がある。

なので、普段の生活の中では、より具体的でリアリティのある、短期、中期目標に集中した方がいいだろう。短期、中期目標が、行動の直接的な力になるのだ。

※特に難しいことを達成しようと思えば、目標を具体的にして、日々の行動に集中する必要がある。そのためにも、短期、中期の目標が大事になるのだ。

長期目標を力にした例

とは言え、長期目標を力にした例はある。

サッカーの本田圭佑選手は、小学校の卒業文集で、セリエAのチームに入り10番をつける、という目標を書いていた。小学生からすれば、かなり高い長期目標だが、本田選手はリアルにその姿を描くことができたのだろう。※そのためには、根拠のない自信が必要になる。

彼のように、もしその夢にリアリティを感じることができるのであれば、長期目標を力にすることができるのかもしれない。※ただし、本田選手は短期、中期目標も重視したと思う。

数値目標を立てる?

目標を立てるときは、数値目標を立てればいい、という話がある。

ただ、この話には注意する必要がある。

私は以前、1年間に300冊本を読む、という目標を立てたことがある。

月にすると25冊、週にすると約6冊だ。この目標に意味があったかというと、大した意味はなかった。量を目標にすると、質が犠牲になるからだ(量と質はトレードオフの関係にある)。

量と質はトレードオフになる

目標を達成するためには、とにかく量をこなさなければいけない…という頭が先に立ち、内容の吟味や反すうがおろそかになったのだ

本を読むことの主要な目的は、多様な知見を得て身につけることだ。

一見、1年間に300冊本を読む、という目標は、その目的に沿うものであると思える。

しかし、実際には量を求めて質を犠牲にする結果となり、必ずしもそうではなかった…ということがわかった。この愚を犯してはいけない。※ブログも記事を書けばいい、というものではない。

時間を目標にしない

子供の勉強でひとつ述べておくと、時間を目標にしない、ということだ。

1日○時間勉強する、ということを目標にしないことだ。もしそうしてしまうと、(子供にとっては)時間を消費することが目的になりかねない。

子供にすれば、時間が経てば勉強から解放されるわけで、時間の消費を目的とする可能性が十分にある(私が本の冊数を意識したことと同じだ)。なので子供の学習の場合は、時間ではなく、内容の到達度などにすべきだろう。設定した到達度をクリアすれば、時間は短くても構わないのだ

次回の記事:「子供の目標設定はどうしたらいいのか#2

今回の記事:「子供の目標設定はどうしたらいいのか」