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子供の長所に目を向けたい

あなたは、子供の長所に目を向けているだろうか?

子供の長所よりも、短所が気になっている…という親御さんも多いのではないだろうか。子供の短所を改善しなければ…と思う気持ちは自然なものだ。なので、「子供の短所が気になる」ということはよくわかる。今回は、「子供の長所に目を向けること」について書いてみたい。

 

 

 

目次

子供の短所に目が行きやすい

子供の長所を見る…というイメージ

人には、短所に目が行きやすい、という性質がある。

人には、得したことよりも損したことを強く記憶する、という性質がある。また、いじめたことよりも、いじめられたことを強く記憶する、という性質がある。おそらくこれらの性質と共通したことだと思うが、人は長所よりも短所に目がいきやすいのだ。※マイナスに強く反応する。

わが子に対する目線も同様だ。

子供の長所よりも、短所を気にしていないだろうか?

人にはこのような性質があるので、意識的に長所(プラス面)に目を向ける、ということが必要になるのだ。※自分の子供に対してだけではなく、自分自身に対してもそうだ。

ただし、あなたが意識していい短所がある。それは、子供の短所にイラつく、というあなたの短所のことだ。この点は自分の短所だと意識して、改善する努力をすることだ。

子供の長所の見つけ方

子供の長所の見つけ方だが、まず、長所と短所を書き出してみることだ。

書き出したものをながめると…

長所があまり出てこず、短所が多い…と思うかもしれないが、それでいい。※上で述べたように、人は短所に目が行きやすいので、そうなるのだ。

長所と短所は、コインの裏表であり、短所の裏に長所があるからだ。

 

 

 

たとえば、「わがまま」であれば、「やりたいこととやりたくないことを明確に区別しており、押しが強い、はっきりしている」と評価することができる。一見無理気味だが(笑)、明瞭さや押しの強さというのは、リーダーにとっては、必要な要素になる。

※本当にわがままな部分を取り除くと、いい感じになる可能性がある。

そのほかにも、

落ち着きがない ⇒ 活発、活動的
親の言うことを聞かない ⇒ 神経が太い、度胸がある
シャイ・内向的 ⇒ 感受性が豊か、思慮深い

とすることができる。

短所から長所を見つければいいのだ。

子供の短所を見れば減点主義になる

人は、自分の長所を意識できれば、他人の長所にも目が行く。

自分の欠点や短所を強く意識する人は、他人の欠点や短所を意識する人でもある。自分の欠点や短所に(ある意味)強い関心があるため、他人の欠点や短所にも関心を持つのだ。

これは、あまり好ましいことではない。他人のあら探しをする…ということにつながるからだ。他人のあら探しをする…ということは、減点主義だ。

欠点や短所を見つけるたびに、得点を引いていく。時間とともに、相手の点数がどんどん減っていくのだ。減点主義の人は、(その主義のため)なかなか人生のパートナーを見つけることができない、と言われるが、ある意味当たり前のことなのだ。※減点するたびに冷めていく。

なので、他人の長所に目が行く加点主義の方がいい。

子供の長所をみがくことになる

親が自分の子供の長所を見出し、そこをほめれば、長所にみがきがかかる。

子供が自分の長所を認識するようになるからだ。逆に、親が子供の欠点や短所をあげつらえば、それらが威力を増す。かゆみのある部分をいつも引っ掻いていると、余計にひどくなる…ということだ。

親が、親が子供の欠点や短所をあげつらい(批判や叱責をし)、子供にそれらを意識させれば、子供は「自分はダメだな…」と思うようになり、自己承認できなくなってしまうのだ。

子供が自己承認できるか・できないかは、非常に大きな点で、人生の分水嶺になる、と言ってもいいだろう。親は、自分の子供が自己承認できるように仕向けたい。

子供の長所をみる

子供を伸ばすためには、長所をみることが大事だ。

子供の長所をみることで、子供に対して期待するようになるためだ。

ピグマリオン効果というものがある。

この効果は、言葉を変えると「信じていることが現実化すること」とも言えます。主に教育学の世界で用いられる用語で、ポジティブな期待をこめて育てられた子は、期待を受けて期待通りの成長をすると考えられています。
出典:ピグマリオン効果

親や教師から適切な期待を受けて育つ子供は伸びる、というものだ。

このことは、感覚的にも納得できる。上位者の適切な期待というものは、養分になるのだ。大人でも同じことだと思う。上司があたたかく期待を込めて見守ってくれれば、部下は特長を発揮することができ、伸びるだろう。逆に、上司に期待されず、冷たく接されると、なかなか伸びない。

長所を見て人を活かす

これを実践したのが、松下幸之助だ。

創業期の松下電器には優秀な人材ばかりが集まったわけではありませんが、それでも成長できたのは人材を見る時に短所でなく長所を見ていたからだと言えます。
人は信頼されて任されることで思わぬ成長をするもの。幸之助は「この人であれば60%ぐらいはいけそうやなあと思えば、もう適任者として決めてしまうんです」と語っています。
出典:「長所」と「短所」どちらを見るべき?

やはり、人を活かすためには、長所をみることが大事なのだ。

親も自分の長所をみる

親も自分の長所をみることが大事だ。

先にも述べたが、自分の短所をみる人は、他人の短所をみる。なので、自分の長所よりも短所をみて気に病む人は、自分の子供に対しても同様のことをしてしまうのだ。

逆に、自分の長所をみることのできる人は、子供の長所もみることができる。

どうしても短所に目が行く…という人は、前述したように、「長所と短所は、コインの裏表であり、短所の裏に長所がある」と知り、短所から長所をみつけることだ。

※短所を長所に変換するクセをつければいいと思う。

まとめ

今回は、子供の長所に目を向けたい、というテーマで書いた。

親は、子供の短所に目が行きやすい。人の性質として「短所に目が行きやすい」ということがあるので、そうなるのは自然なことだ。だが、子供の短所を見れば、減点主義につながり、いい結果は出ない。

なので、意識的に子供の長所に目を向ける、という努力が必要だ。親にしても、自分の短所に目を向けてセルフイメージを落とすよりは、短所の裏にある長所を見るべきだ。そうすることで、子供やほかの人の長所も、見ることができるようになり、評価できるようになるだろう。

今回の記事:「子供の長所に目を向けたい」