子供は同じ失敗を繰り返す…注意したことを繰り返すことも
子供が同じ失敗を繰り返し、イラッとすることがないだろうか。
子供は、言ったそばから失敗を繰り返すことがある。そんなときは、「さっき注意したばかりでしょ!」、「ちゃんと聞いていなかったの!」とイラッとすることがあるかもしれない。
※子供が注意したことを繰り返す、というのはよくあることだ(笑)。
今回は、子供が同じ失敗を繰り返すことについて書いてみたい。
目次
- 目次
- 子供は同じ失敗をする
- 大人も同じ失敗をする
- 改善する手段をとらない
- 改善するつもりがない
- 優秀な子供は…
- 親がイライラすると…
- 自信をなくす
- 親がすべきことは…
- あなたを嫌いにならないよ
- まとめ
子供は同じ失敗をする
子供が同じ失敗を繰り返すことがある。
幼児であれば、テーブルからモノを落としたり、お皿やコップを誤ってひっくり返したり…ということを、定期的に繰り返すかもしれない。勉強では、1度注意したのに、同じところを何度も間違える…ということがある。二度三度注意しても、また間違える、ということもある。
そんなとき、親はイラッとするかもしれないが、よくよく考えてみれば、同じ間違いを繰り返すから未熟であり、子供なのだ…と言えるかもしれない。※大人と子供は違うのだ。
大人も同じ失敗をする
大人の場合で、この問題を考えてみよう。
大人と子供は違う…と言っても、大人でも同じ失敗をする。たとえば、1度失敗したことを忘れてしまう…ということがある。喉元過ぎれば熱さを忘れる、というものだ。
このような傾向は誰にでもある。覚えておかなければいけないことを、あっさり忘れてしまい、覚える必要のないことを、いつまでも覚えている…という皮肉なことがありがちだ。
なので、覚えておかなければいけないことについては、メモをして目に入るところに貼っておくなり、文書ファイルに記録して、定期的に見返す…などの工夫が必要になる。
改善する手段をとらない
大人でも、失敗したあと改善する措置をとらない、ということがある。
失敗を軽視して、「これぐらいは、たいしたことない」、「ケアレスミスは、誰にでもある…」などと考えると、失敗しても、改善する措置をとらない、ということになる。
改善する措置をとらなければ、同様の失敗をやらかす可能性は常にある。
改善するつもりがない
もともと改善するつもりがない、という場合もある。
たとえば、たまたま偶然が重なって、失敗に結びつくことがある。そんなときは、レアなケースだから、同じようなことが起ることはないだろう…として、すませてしまうことがある。
また、上で述べたように、「これぐらいは、たいしたことはない」、「ケアレスミスは誰にでもある…」、「想定の範囲内だ…」と思うと、改善しようという気にはならない。
改善するつもりがなければ、同じ失敗をする可能性は残る。
順序が逆になってしまったが、「失敗したことを忘れる or 改善するつもりがない ⇒ 改善する措置をとらない」ということだろう。※改善するつもりでも、そのことを忘れることもある。
優秀な子供は…
優秀な子供は、同じ間違いをしない…という見方がある。
頭がいい子は、単に頭がいいから同じ間違えをしないのではなく、
同じ間違いをしないように、ノートにメモを取ったり、
人の話をちゃんと聞いたり、それなりの努力をしているのです。何よりも、自分が失敗したことに敏感で、二度と同じ間違いをしないように、
気を付けます。
何度も同じ間違いをする子供は、鈍感で、間違っても平気で、全く気にしません。
気にしないから、また間違えるのです。
出典:頭が良くなる方法>「頭が良い子」は同じ間違いを何度もしない!
優秀な子供は、1)同じ間違いをしないように工夫をしている、2)人の話をちゃんと聞いている、3)間違いや失敗に対して感度が高い、というのがその理由だ。
※人は間違えることを知っている、ということもある。
この話は、そのとおりだろう。同じ間違いをしなければ、(無駄がなくなるので)パフォーマンスは上がる。その結果、優秀ということになるのだ。※大人でも同じことだ。
親がイライラすると…
親が子供の失敗に対し、イライラすることは好ましくない。
親が子供の失敗に対し、イライラして感情的に叱ると、子供がやる気や意欲を、なくしてしまう可能性があるからだ。人は感情的に叱られると、嫌な気持ちになるものだ。だが、その嫌な気持ちを味わいたくないから、今度は失敗しないようにしよう…とは、なかなかならない。
もう、やめてしまおう、となるのだ。
つまり、親がイラつくことは、子供のやる気や意欲、ひいては、チャレンジ精神を奪うことになるのだ。※安易にイラついた代償ということだろうか…
自信をなくす
また、子供は自信をなくしてしまう。
私は、「自信」がとても大事だと思う。
魅力的な人は、自分を肯定し、自分に対し自信を持っているが、そうでない人は、(どちらかと言えば)自分を否定し、自分に自信を持てていないことが多い。そのことには、理由がある。
自分に対する自信があるかどうか、自分を信用しているかどうか、で、同じことをしても(もともとの能力に差が無くても)、結果が違ってくる。※自信の有無が、結果の大きな変数になっているのだ。
「失敗する」と思っていると、本当に失敗したり、弱気になっていると、物事が上手く進まない…という経験をしたことがあると思う。たとえば、テストで失敗する、入試に失敗する…と本人が思っていれば、本当に失敗する確率が高くなるのだ。
出典:子どもを「魅力のある人」に育てる方法
自己肯定できないとか、自信がない、ということは、致命傷になる可能性がある。
あなたも、「失敗する」と思っていると、本当に失敗したり、弱気になっていると、物事が上手く進まない…という経験をしたことがあると思う。
これは、不安やストレスが脳にダメージを与えたり、ストレスに抗すことにリソースが消費されてしまい、本来、集中すべき部分に集中できなくなるためだと思う。
※この傾向が一生続けば、とても残念なことになる。
親がすべきことは…
では、子供が失敗したとき、親がすべきことは何だろう?
ひとつは、最初に述べたように、同じ間違いを繰り返すから未熟であり、子供なのだ…大人と子供は違うので、(子供の場合は)長い目でみる必要があるのだ…と考えることだ。
同じ間違いを繰り返して当たり前だと思えば、イラッとすることもなくなるだろう。
次に、同じ間違いを繰り返さないためにはどうすればいいのか…ということを、子供に考えさせる、子供と一緒に考えることだ。
先に、優秀な子供は、1)同じ間違いをしないように工夫をしている、2)人の話をちゃんと聞いている、3)間違いや失敗に対して感度が高い、と書いたが、このあたりが参考になるだろう。※人は間違いをする、と知ることも大事だ。
あなたを嫌いにならないよ
また、子供に対し、以下のようなメッセージを送ることも大切なことだ。
「ママは、どんなことがあっても、あなたを嫌いになったりはしない」と言うこと。そして、「あなたが危険な目に遭ったり、あなた自身を失ってしまうことはママは許せないけれど、それ以外なら、ママは許してあげる」と言うこと。
出典:怒ることだけでは直らない!子供の失敗が続いた時にやるべきこと
子供に対し、「ママは、どんなことがあっても、あなたを嫌いになったりはしない」と言うことで、子供に(何度失敗しても)安全だ・不安はない、ということを知らしめ(安心感を与え)、子供が萎縮したり、自信をなくすことを防ぐことができるのだ。
まとめ
今回は、子供が同じ失敗を繰り返すことについて書いてみた。
子供は同じ失敗を繰り返す。注意したことでも繰り返す…とゆるく考えたい。
考えてみれば、わたしたち大人でも、同様のことがあるのだ。失敗を軽視したり忘れてしまうと、同じ失敗をやらかすことがある。改善する措置をとらない場合も同様だ。
同じ間違いを繰り返さないためにはどうすればいいのか…ということを、子供に考えさせる、子供と一緒に考えることは有益なことだと思う。子供の脳の発達にも資することだと思う。ポジティブに考えれば、そんなときはチャンスでもあるのだ。
イラッとせずに、どんなことがあっても、あなたを嫌いにならない、としたい。
今回の記事:「子供は同じ失敗を繰り返す…注意したことを繰り返すことも」