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天才児を育てる家庭環境とは#3

天才児はどんな家庭で育つのだろうか…と考えたことがないだろうか。

これまで、天才児を育てる家庭環境について書いてきたが、前回は、1)親が意欲的である、2)家庭による管理がある、ということについて書いた。今回はその続きを書いてみたい。

※ハーバードで発達心理学の博士号を取得したE.ウィナー教授の見解にしたがう。

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 目次

 子供の自主性を認める

優れた結果を残す子供の親は、子供の自主性を尊重する。

子供に対し期待をかけるし管理もするが、子供の自主性は尊重する。

何かをやり遂げようという意欲は、人から強制されて起きるものではなく、課題を乗り越えるチャンスを自分でみつけてこそ生じるものである。思い通りにやっていく自由を与えられない子供は、親の圧力から逃れられたとたんに何もしなくなってしまうことがある。
出典:才能を開花させる子供たち p.226

何かをやり遂げようという意欲は、人から強制されて起きるものではない。

会社で上司から与えられた仕事に対し、それをやり遂げようとする意欲がわかないのは、(ある意味)強制されているためだ。意欲を高めようとすれば、「やらされているのではない」という意識を持つ必要がある。大人であれば、意図的にそのような意識を持つことは可能だが、子供の場合はむずかしい。※大人でもむずかしい(笑)。

優れた結果を残す子供の親は、このメカニズムを知っていると思う。

知っていてもできない、つい「勉強しなさい」と強制したくなる…ということもあるが、優れた結果を残す子供の親は、実践できるのだ。子供の能力が高いため、強制しなくてもいい、ということもあるかもしれない。その場合は、親は子供の能力の高さに気がついている。

何はともあれ、子供の自主性を尊重するようにしたい。

 円満な家庭である

優れた結果を残す子供の家庭は、円満で穏やかだそうだ。

そしてそのためか、親子は良好な関係を築いているそうだ。子供は親に対して反抗することがあまりなく、親の価値観を受け入れる傾向があるそうだ。

下重暁子さんは、「家族という病」の中でこう書いている。

私は、子は親の価値観に反発することで成長すると信じている。大人にとってのいい子など、ろくなものではないと思っている。最近、反抗期のない子が増えているというが、こんなに気持ち悪いことがあるだろうか。親の権威や大人の価値観に支配されたまま、言いなりになっていることは、人として成長のない証拠である。
出典:家族という病 p.36

このような考え方をする人もいるだろう。

だが、最終的に大人の価値観に反発するにしても、素直に聞く耳を持つことが大事だ。

ただ、反発や反抗しても、意味のないことだ。

素直な人は、人の話をインプットとして(自分に)取り込むことができる。人の話を自身の成長の糧にすることができる、と言ってもいいだろう(非常に効率がいいのだ)。これが素直な人が伸びる理由のひとつだ。
出典:会社で伸びる人の特徴!共通点があります

先人の知恵を、自分の糧にすることができないためだ。

子供にかかわらず、素直な人であれば、自分の未熟さを知り、先人の話に聞く耳を持つ。そうすることで、自身の成長につなげることができる。だから、素直な人が伸びるのだ。「子は親の価値観に反発することで成長する」ことがあるのかもしれないが、人の価値観を尊重できない人が、(尊重しないことで)成長できるとは考えにくい。

また、親子関係がギクシャクすると、親も子供もそのことに頭を悩ませ、(意図せぬ形で)自分のリソースを使うはめになるのではないだろうか。そうなると、親の子育てに対するモチベーションも下がるし、子供も本来集中すべき課題に集中できず、学業などにしても停滞を余儀なくされると思う。子供を伸ばそうとすれば、円満な家庭であることが必要なのだ。

 叱咤激励は有効なのか?

子供に対する親の叱咤激励は、有効なのだろうか。

チクセントミハイが、天分のある子供に行った長期研究がある。

その研究によれば、子供に対し「叱咤激励+感情的な支え」を行う家庭が、一般的には最も子供のパフォーマンスが高かったそうだ。そのタイプの家庭で育つ子供には、幸福感や活気があり、目的意識も強かったそうだ。

また、その家庭の子供は、意欲的に物事に取り組む姿勢があり、学習に費やす時間も長かったようだ。※フロー状態をたびたび体験し、物事に対し意欲的に取り組んでいたそうだ。

さらに、その家庭の子供は、テレビを視聴するより、家族と話をすることを好んだそうだ。そして、自分が周囲の期待に応えており、重要な目標に向かっている…という感覚があったそうだ。他者からの評価でも、集中力が高く主体性に優れ独創的だ、という評価を受けている。

高い期待をかけつつ、自律性を重んじる、という姿勢が大事なようだ。

叱咤激励のみの家庭

叱咤激励のみの家庭が、子供のパフォーマンスを著しく上げる、という例がある。

※感情的な支えがなく、叱咤激励のみに偏った家庭ということ。

それは、スポーツ分野だそうだ。スポーツ分野でも、家庭による「感情的な支え」があった方がいいような気がするが、それは甘さにつながるのだろうか…。だが、叱咤激励が強すぎると、子供が内的な意欲を失う…という弊害が生じる。このあたりの案配が、むずかしいところだ。

この種の環境は、「大きな目標に果敢に挑戦する態度につながる」そうだ。

※個人的には、ハイリスク・ハイリターンかな…と思う。

 まとめ

3回にわたり、天才児を育てる家庭環境について書いた。

最後に、簡単にまとめてみよう。1)第一子である、2)知的な刺激がある、3)子供が中心である、4)親が意欲的である、5)家庭による管理がある、6)子供の自主性を認める、7)円満な家庭である、8)「叱咤激励+感情的な支え」がある、ということだ。

1)第一子である、については、「動機づけ」と「大人からの刺激」がキーワードだった。第一子でなくても、「大人からの刺激」が十分であれば、何ら問題ではないのだろうと思う。

2)知的な刺激がある、については、親が、「知的刺激の豊かな環境を子供に用意してやれるだけの意欲と資力をもっている」ことが大事になる。資力といっても、特別なものではない。それよりも、親の意欲が大事なのだろうと思う。多少資力が劣っていても、意欲があれば工夫次第で何とでもなるものだ。

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3)子供が中心である、については、天分のある子供の家庭は、子供が中心になる…ということだ。子供の才能を認めた親は、子供に対し投資をするようになる。たとえば、イチローのお父さんが、イチローに対し大変な時間とお金を投資したことは、有名な話だ。これに類似する話はいくらでもある。

4)親が意欲的である、については、まず親自身が意欲的な人間だ、ということだ。自らも勤勉に仕事に励み、余暇は余暇で、趣味などに没頭し積極的に楽しむ。テレビの視聴に1日を費やす、という受動的なタイプの親ではない。そして、子供の才能を伸ばすことにも意欲がある。イチローのお父さんの話やメダリストの親の話を聞くと、そのことがよくわかるだろう。

5)家庭による管理がある、については、「親のかかわりがある」ということだ。たとえば、音楽の道に進む子供の場合は、音楽のレッスンをはじめることは親が決め、レッスンには親も深くコミットする。そして、子供には、いいかげんに取り組むことを戒め、「努力することが大事だ」というメッセージを伝える。

学問分野の場合は、管理は緩くなるが、親は子供に対し、「勉強することは価値のあることだ」、「学習と知的な探求と業績をあげることが、すばらしく好ましいことである」という明確なメッセージを送ることはするそうだ。子供に期待を持ちつつ、何が好ましいかについてははっきり語り、子供の自律性は尊重する…という態度だろう。今回述べた項目については、割愛したい。