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後悔しないための子育てブログ

後から「しまった!」のない育児をしたい

子供のIQ(知能指数)が低くても失望しなくていい

子供のIQが低い、と悩む人がいるかもしれない。

今はネットでも簡単にIQをチェックできるようになったので、自分の子供のIQを調べて(期待とは違い)がっかりした…という人がいるかもしれない。だが、子供のIQが高ければ喜び、低ければがっかりする…ということでいいのだろうか(笑)。実は、そんな単純な話ではない。

今回は、IQについて書いてみたい。

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 目次

 知能指数の高い子供に関する研究

IQが高い子供

以前の記事でも紹介したが、知能指数の高い子供に関する研究がある。

ルイス・ターマンというスタンフォード大学院の教育心理学者が行った研究だが、この研究では知能指数の高い子供たちを選抜し、彼らの特性を明らかにする…ということが行われた(追跡調査も行われている)。選ばれたのは、ほとんどが「IQ140以上の子供たち」であった。

アメリカの英才児プログラムへの参加基準が130以上、博士号を持つ人の平均は130前後だそうだから、IQ140というのは、相当高い知能指数ということになるだろう。

※神童と呼ばれる子供たち、としていいだろう。

 やはり彼らは成功している

頭の良い子供は、大人になっても頭の良さを活かし成功する。

神童と呼ばれるほど地頭の良い子供の頭が大人になって悪くなる…ということはないので(笑)、大人になってもその頭の良さを活かし成功するだろう…と思うのは自然なことだ。事実、ターマン組の子供の多くは、それぞれの分野ですぐれた才能を発揮しており、一定の社会的なステータスや富を手にしている。普通の人の基準から考えれば、「成功した人」ということになる。

彼らは高齢になっても、おどろくほど知的なエネルギーにあふれていたそうだ。普通の高齢者に比べ、読書や旅行、運動や社会奉仕などの活動に熱心に取り組んでいたそうだ。

※彼らには、知性だけではなく行動力があった。

 IQと創造性は別のはなし

だがターマン組の子供で、後に世界的な名声を得た…という人物はいない。

天才児が1500人もいれば、その中からノーベル賞フィールズ賞、芸術分野であれば、グラミー賞アカデミー賞などを受賞する人物が複数いてもおかしくないと思うが、そのような人物はいない。また、全国的に有名な起業家・実業家になった…という人物もいないのだ。

※IQが足りず、ターマン組入りを断られた子供がノーベル賞をとっている。

そうなった原因のひとつは、「IQと創造性は別のはなし」ということがある。わたしたちは、神童であれば創造性もあるだろう…と思ってしまうが、実はそんなことはないのだ。

 人間的な要因が大きい

創造性は、IQよりも人間性と関連があるようだ。

もちろん創造的な仕事をするためには、ある程度の知性は必要だ。だが、IQが120以上であれば、知能指数の高さは関係なくなるそうだ。ターマン組に入ることができず、後にノーベル賞をとった子供は、IQが135未満だったのだろう(おそらく、120~134程度)。

世界中で最も頭がいい(IQが高い)と認定されている人がいる。


Marilyn vos Savant - Raising Intelligent Children

彼女のIQは驚異の「228」だ。凡人の二倍ある(笑)。頭の回転が早く才気活発であることは間違いないだろう。事実彼女はモンティ・ホール問題で、正解を喝破している(この問題は博士号を持つ教授や数学者らを巻き込み、大論争になった)。彼女の英知や聡明さは誰もが認めるところだが、彼女を「本当の意味で創造的な人だ」と評価する声は、意外なことにほぼないようだ。

※コラムニスト、作家、講師、脚本家だが、創造的な業績というものがない。

 やり抜く力が鍵になる

やり抜く力とは、長期目標に向けた情熱や忍耐力のことだ。


Grit: the power of passion and perseverance | Angela Lee Duckworth

やり抜く力を備えた子供たちは、自分が望む将来に対し、年単位のスパンでこだわり続け、相当な努力を積み重ねることができる。その結果、当初は夢だった目標を手にすることができるのだ。

やり抜く力は才能ではなく、IQとも関係がない。それらが高くても、やり抜く力が低い子供はたくさんいる。以前の記事で、「音楽の神童と呼ばれた子どもの内、有名な音楽家になったのは、1割未満だった」というデータを紹介した。ほかの分野でも、こういうことが普通にあるのだ。

※やり抜く力は、高い目標を達成するための必要条件になる。

 考え方が大事になる

やり抜く力を備えるには、どうすればいいのだろうか。

ひとつは、「成長思考」を持つことだ。具体的には、学習する能力は固定されておらず、努力によって変えられると信じることだ。「自分は頭が悪いから…」と思ってしまうと、「勉強しても無駄だ」という気分になり、勉強に対する気持ちが萎える。「勉強の仕方が悪いので結果が出ない」と考えると、「勉強の仕方を工夫してみようか」と前向きな気持ちを持つことができる。

※「信じる」と書いたが、事実なので「正しく認識する」ということだ。

子供が脳の機能や課題に対する脳の変化や成長について学ぶと、失敗したときにより辛抱がきくようになるそうだ。失敗は永続的な状態ではないと、理解することができるためだ。

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 まとめ

今回は、IQについて書いてみた。

閾値(120程度)を超えるIQを持つ子供は、大人になっても地頭の良さを活かし成功する可能性が高い。だが、IQと創造性は別物で、IQがとても高いから創造的な仕事ができる、ノーベル賞をとれる、というものではない。たいていの子供のIQは、閾値以下の普通のレンジに収まるはずだ。したがって、知能指数がどうのこうのより、「人間的な要因」の方に注目した方がいい。

※レンジ内でIQが高い低いといっても、どんぐりの背比べで意味がない。IQに意味があるとすれば、閾値を超えているかどうかの1点で、それを超えた数値の比較にもたいした意味がない。

今回の記事:「子供のIQ(知能指数)が低くても失望しなくていい」