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子供の生活習慣と成績は直結している

子供の生活習慣を整えましょう、という話を聞くことがあると思う。

学校の先生がそういう話をすることがあると思うが、それには生活習慣を整えることが学力の向上に資するから…という理由がある。成績を上げるためには、家庭での勉強時間を長くとったり、塾に行かせたり、家庭教師をつけたりするのがいいのでは…と思うが、それらよりも生活習慣を整える方が、安上がりで成績に対するインパクトが強いのだ(コストパフォーマンスがいいのだ)。

今回は、子供の生活習慣について書いてみたい。

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 目次

 生活習慣と成績は直結している

子供の生活習慣と成績は、直結している。

このことは、エビデンスによる裏付けがある。子供の生活習慣を「優・良・可」と三段階に分けるとしよう。算数と国語の正答率を子供の生活習慣別に分けると、キレイに「優・良・可」の順番になる。ある調査では、生活習慣が「優」の子供は、そのこと自体が、算数では、7.3ポイント、国語では6.6ポイント押し上げる要因になる、ということがわかっている。

生活習慣が「良」の子供の場合は、やや良い影響が落ちて、算数で3.6ポイント、国語で1.5ポイント押し上げるという結果になっている。また、成績の悪い子供の調査から、「優」の子供は、学業不振になる可能性がかなり小さくなる、ということもわかっている。

※小学5年生を対象にした調査。重回帰分析を施している。

 朝の習慣ができているか

では、どんな習慣が成績に効いてくるのだろうか。以下、具体的にみてみよう。

まずは、朝の習慣だ。朝、自分で起きることができているのか、朝食を食べているのか、歯を磨いているのか、「行ってきます」と言えているのか、などがポイントになる。

朝食についていえば、「朝食をとること」と「学力」の間に相関関係があることがわかっている。文部科学省が行った学力調査では、朝食をしっかりとっている子供ほど成績がいい、という結果が出ている。たとえば、国語の正答率であれば67%と47%。算数の正答率であれば、74%と55%という数字がある。前者が朝食を毎日とるグループで、後者が全くとらないグループだ。

※朝食をとる・とらないにより、集中力に差が出てしまうのだ。

 夜の習慣ができているか

夕方~夜の習慣ができているだろうか。

具体的には、決まった時間に寝る、宿題をする、お手伝いをする、次の日、学校に持っていくものを用意する・確かめる、歯を磨く、おやすみのあいさつをする、などになる。

ちなみに、家での勉強時間を単独でみれば、やや意外だが(算数や国語の成績に対し)生活習慣ほど大きなインパクトを持たない。したがって、生活習慣の一部と考えた方がよく、そのほかの生活習慣はあまり良くないが、勉強しているからいいだろう…とはならないのだ

※遅寝で睡眠時間が不十分…というのは論外だ。

 あいさつができているか

あいさつがキチンとできているだろうか。

幼稚園生でも、年長さんぐらいになると、わが子が幼稚園バスに無言で乗り込むことに、問題意識を持った方がいいかもしれない(笑)。あいさつは、コミュニケーションの基本なので、ないがしろにするわけにはいかない。

前回の記事でも書いたが、あいさつができるからコミュ力が高いとはできないが、あいさつできなければコミュ力が低いとできる。コミュ力が低ければ、人間関係で苦労しやすく、自尊心を育むこともむずかしくなるだろう。そのことが成績に影響するであろうことは、想像に難くない。

※強制するのではなく、親の方から子供に対しあいさつをし続ける。

 運動をしているか

以前、子供の外遊びについて書いたことがある。

そのとき、区の小学校が外遊びを取り入れたところ、それまで低調だった体力テストの成績が区内トップレベルになった…という話を紹介した。運動をすれば、体力が向上するのは確かなことだが、体力テストだけではなく、普通の科目のテストの点数も上がる可能性が十分にある。

受験のため、部活を引退し勉強に専念した子供が、急に成績を伸ばすことがあるが、部活で培った体力や精神力、集中力といったリソースを勉強につぎ込むことができるため、そうなるのだろう。実際に、運動習慣が子供の学習能力に良い影響を与える、という調査の結果がある。

※成績の良い子供は、運動もできたりするものだ。

 読書習慣があるか

子供に、読書の習慣があるだろうか。

ある調査で、成績のよい子供の生活習慣を調べたところ、読書が上位にきたそうだ。英才児の特徴でも、必ず読書が出てくる。彼らは本を読み始めるのが早く、読む量も多い。7歳で毎日1時間程度は読書をするようだ(多彩なジャンルの本を読む)。

以前の記事で、読書をすれば、1)インプットの総量が増える、2)質を伴う多様なインプットをすることができる、3)情報処理能力が向上する、という効果が期待できる…と書いた。インプットすることにより、アウトプットできるようになる、ということもあるだろう。

※こうして記事を書けているのも、インプットのおかげだ。

 集中して取り組んでいるか

子供は、物事に対し集中して取り組んでいるだろうか。

集中度は、「質」と関係してくる。集中度を上げると、質も上がるということだ。先に、「家での勉強時間を単独でみれば、やや意外だが(算数や国語の成績に対し)生活習慣ほど大きなインパクトを持たない」と書いたが、これには質が伴っていないから…という理由もある。

集中力を落としてダラダラ勉強しても、時間を浪費するだけで成果につながらないのだ。また、(生活全般に)集中力を欠くとルーズになり、遅刻をしたり提出物を出さなかったり…ということにつながる。そうなると、教師の評価も下がり、低評価を受けた子供はますますパフォーマンスを下げる、ということになる。

※子供の集中力を欠く態度には、要注意だ。

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 まとめ

今回は、子供の生活習慣について書いてみた。

子供の生活習慣というのは、実は、親の生活習慣や家庭の文化度を表すものでもある。「自分ができていないことを、子供にさせようとしても上手くいかない」ということを考えると、納得できる。

良い生活習慣を持つ子供の親の生活習慣は、キチンとしているし、子供に本を読んだり、自分が本を読んだり勉強したり、家事を子供と一緒にしたり、子供を博物館などへ連れて行くということをしている。寝っ転がって、何かを食べながら娯楽番組をみる、という習慣は持っていないのだ。

今回の記事:「子供の生活習慣と成績は直結している」

参考文献:学力と階層 苅谷剛彦(著)