後悔しないための子育てブログ

後から「しまった!」のない育児をしたい

子供が人見知りをする原因と親がしてはいけないこと

子供の人見知りに悩むママがいると思う。

近所の人に話しかけられて、固まっている姿を目にしたり、遊びの輪に入れずポツンとたたずんでいる子供の姿をみると、悲しくなったり、このままで大丈夫なのか…と不安になる。なので、何とか人見知りをなおしたい…と思うが、人見知りをする子供にしてはいけないこともある。

今回は、子供の人見知りについて書いてみたい。

目次

人見知りとは

人見知りする子供

まず、人見知りの意味から見ていこう。

人見知りとは、子供が知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすること(ウィキペディア)だ。他人とコミュニケーションをとることが恥ずかしかったり、自分のパーソナルスペースに入られるのが嫌だったり…ということだろう。本来は子供に使う言葉だが、大人にも使われる。

大人でもあること

大人でも、知らない人と一緒にいると、居心地が悪くなる…ということがあるだろう。

また、自分のコミュニケーション能力に自信がない場合、人見知りの傾向は強くなると思う。「気まずい思いをするのは嫌だ」という気持ちに加え「弱点を相手に悟られたくない」と思うためだ。

※警戒や不安は、動物でもあることで、普通のことではある。

人見知りと年齢の関係

人見知りは、赤ちゃんの頃から始まる。

赤ちゃんが親以外の人に抱かれると、泣き出す…ということがあるが、これは人見知りだ。

脳が発達することにより、他人に対する認知ができるようになり、人見知りが始まるのだ。だいたい、生後6か月から1歳ぐらいで始まる、とされる(当たり前の現象で、心配する必要はない)。

 

 

 

親が心配する人見知りは、2~3歳ぐらいからの人見知りだろう。この時期に「普通の子供より人見知りが激しいのではないか…」と不安を覚えるようになる。赤ちゃん期の人見知りから、それが改善されるどころか、さらに進んだように感じるため、そう思うのだろう。

※2~3歳から個人差がはっきりあらわれてくる。

人見知りの症状

子供・大人にかかわらず、人見知りをする人はそうする。

子供が大人に人見知りするケースがある。見慣れない大人に話かけられると、恥ずかしそうにして返事をしなかったり、すぐにうつむいたり、ママの後ろに隠れたり…という行動をとる。低年齢では泣いてしまう…ということもある。親族に対しても、見慣れていないと同様の行動をとる。

親が心配になるのは、同年代の子供との接し方だ。同年代の子供が苦手で、遊んでいるときもほかの子供の輪に入ることができず、隅でポツンと立っている、固まっている、泣きながら親の方に戻ってくる…ということがある。こういう子どもの姿を目にすると、かなり心配になるだろう。

※幼稚園や小学校でやっていけるのか…と思う。

人見知りの原因

人見知りの原因は、いくつか考えられる。

まず、目を合わせると恐怖を感じる、という自然な反応がある。

野生の動物が知らない相手と目を合わせるときは、警戒&緊張するときだ。

道を歩いているとき、野生の猫(野良猫)と目が合うと、相手(猫)が警戒&緊張しているのがよくわかる(笑)。こちら(人)は、相手(猫)に危険がないことがわかっているので、警戒も緊張もしないが、猫側からみると、そうではなく逆なのだ。

 

 

 

緊張が高まると、怖くなり、その場から逃げ出したくなる。猫の例でいうと、目があっただけで逃げ出す猫もいる。大人でも似たようなことがあるだろう。子供であれば、先に述べたように、泣き出したり、すぐにうつむいたり、ママの後ろに隠れたり…という行動になるのだ。

不安を強く感じる

対人関係で不安を強く感じると、人見知りにつながる。

自分がいつも接している親に対し、人見知りをする…という子供はいない。

親とのコミュニケーションにおいては、特に「不安」というものがないためだ。なので、人見知りの子供でも、家では活発で伸び伸びと振舞う…ということがある。不安やリスクがないため、そうできるのだ。

だが、自分がよく知らない他人とのコミュニケーションでは、不安になりリスクを感じてしまう。遊んでいる同年代の子供の輪に入ることができず、隅でポツンと立っている子供の場合、「自分も仲間に入りたい」という気持ちはあるが、不安だし怖い…という気持ちが勝るのだ。

気質的に敏感である

気質的に敏感な子供は、人見知りになりやすい。

気質的な差異はある。猫の例でも、目があっただけですぐに逃げ出す猫がいれば、逃げない猫もいる(経験の差もあるのかもしれない)。人も同じだ。気質的に敏感な人は、「自分は人より思い悩むことが多い…」、「どうしてこんなに生きづらいのか…」と思っている人のことだ。

※敏感な人は、自分は弱く臆病な人間だ…と思いがちだ。

気質的に敏感な子供は、外からの刺激に対し敏感に反応する(たとえば「怖がり」)、ということもあるし、内からの刺激(脳内のイメージ)に対し情動を発生させるのが得意だ。気質的に敏感であれば、恐怖や不安を感じやすく、ちょっとしたものでも、自分で膨らませてしまう。

親がしてはいけないこと

人見知りの子供に対し、親がしてはいけないことがある。

それは、人見知りをダメなこと、とするメッセージを送ることだ。

親であれば、人見知りをする子供をみて不安になる。わが子が、遊んでいる同級生の輪に入ることができず、隅でポツンと立っている姿を目にすると、悲しく・寂しくなり、こんなことで大丈夫なのか…と思ってしまう。

そこで、「そんな怖がりでどうするの!」、「弱虫でどうするの!」、「そんなことでは、生きていけないよ」などと声をかけると、子供が傷つき自己肯定できなくなる…という事態になってしまう。

 

 

 

特に、気質的に敏感な子供は、より深く傷つく傾向にあるので、より深刻に自己肯定できなくなってしまうだろう。なので、奮起を促す声かけであっても否定的な声かけはNGだ。

※気質的に敏感な子供は、他者の感情や考えに影響されやすい。

まとめ

今回は、子供の人見知りについて書いてみた。

人見知りをする、というのは、ある意味当たり前のことだが、人により差があるのは確かだ。

気質的に敏感な子供は、ネガティブな感情を増幅してしまうので、人見知りになりやすい。人とのコミュニケーションを必要以上に怖がってしまっては、人見知りにならざるを得ないだろう。

だが、人見知りを改善するために叱責するようなことはしない方がいい。そんなことをすると、逆効果になってしまう。気質的に敏感な子供には、丁寧に作業ができる、孤独を厭わない、内面が豊かである、という特長もあるので、それらの特長を積極的に評価すべきだろう。

 

 

 

今回の記事:「子供が人見知りをする原因と親がしてはいけないこと」