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勉強の計画の立て方は - 立てることに意味がある

あなた自身でも子供でもいいが、勉強の計画を立てているだろうか。

勉強の計画は特に立てない、計画を立てても上手く行かない…という人がいると思う。

わたしがかつて失敗したパターンは、1)計画を立てることに時間をかけすぎる(精密に立てすぎる)、2)計画からじりじり遅れてそのうちやる気がなくなる、3)計画の見直しをしない・更新(またはリセット)をしない、というものだ。

勉強の計画を立てても上手くいかないことはあるが、計画は立てた方がいい。

今回は、勉強の計画の立て方について書いてみたい。

目次

 

勉強の計画の立て方は

計画を立てることには

計画を立てることには、それ自体に意味がある。

大企業でも、「中期経営計画」というものを立てて発表する。

計画を立てることに意味があり、それを発表することにも意味があるからそうするのだ。

※投資するなら、経営計画を立てて発表している会社にすべきだ。

 

 

 

全体像を把握する

計画を立てることで、目的を明確にし目的を達成するための目標を設定することができる。

つまり、ぼんやりしていた全体像が明確になる、ということだ。この全体像を把握することは、何かを成し遂げようとするときに、とても大事なことになる。

たとえば、ゴルフのロングホールを攻略するとき、目の前の景色だけを見てショットを重ねるよりも、そのホール全体を把握して逆算し、1打目はこのあたりに打つ、2打目はこのあたり…と<あたり>をつけておいた方がいい結果になるだろう。

※その際は、ここに打ってはいけない、ということも認識すべきだ。

もちろん計画どおり上手くいかないこともあるが、計画を立てること自体に意味があるのだ。

 

 

長期的な計画を立てる

まずは、長期的な計画を立てた方がいい。

小学校のときの友人の話だが、彼をF君としよう。

彼は小学校の低学年のときから、「東京の六大学に入る」という目標を立てていた。

※その先に目的があったと思うが、それについては聞いた記憶がない。

その話を聞いたとき、わたしには「東京の六大学ってどの大学のこと?」ぐらいの認識しかなかったが、F君は小学校低学年の段階で明確に長期的な目標を持っていた。その後の彼は、慶應の志木高に進学し、現役で慶応大学に入学した。

F君は長期的な目標を持ち、長期的な計画を立てていた…ということだ。

長期目標は高く掲げる

長期の目標は、できるだけ高く掲げた方がいい。

大学であれば、Harvard 大学に入る、ぐらいでいいだろう。

今の学力ではとても無理とか、そんなことを言えば笑われる…ということで、自分で可能性を限定してしまう子供がいる。自己効力感が低い子供、ということになるが、自分で天井を作ってしまっては、それ以上高く上ることができない。

自分は○○大学程度だろう…と思えば、その大学が上限になる。自分に10km走る潜在能力があっても、3kmぐらいが自分には精一杯だ…と思えば、3kmをゴールにしてそこで終了する。本当にもったいないので、このことには注意したい。

つまらない上限を設けないために、長期目標は夢レベルでいいので高く掲げた方がいい。

長期から中期、短期へ

長期の計画から中期、短期へと逆算する。

長期の計画から逆算して、中学受験をする、という中期の計画を立てたとしよう。

その場合はたとえば、3年生ぐらいからはじめる。

 

 

 

最初はゆるくはじめて、将来につながる種をまく。科学館に連れていく、いろいろな名所旧跡に連れていく、工場見学をさせる、大学のキャンパスを見せる、子供が興味をしめすものがあれば、それに関する本を買う…など、多様な方法を組み合わせて将来につながる種をまく。

4年生まではそんな感じで、5年生ぐらいから塾に通う。これも最初はゆるい感じではじめる。1年かけて塾を効率よく利用することを学ぶ。6年生からは本格的に塾に通い、夏以降にギアを上げる、というイメージだ。

中期計画はざっくりでもいいので、ある程度具体的なイメージを持っておいた方がいい。

時間をベースにしない

目標は計測できる形にした方がいい。

すなわち、「数値化する」ということだが、時間をベースにしてはいけない。

3時間勉強する、6時間勉強する…ということを目標にしても、あまり意味がない。

時間をベースにすると、質の問題が抜け落ちるためだ。

だから、時間ではなく内容をベースにする。この内容を○時間以内にこなす、という形であればいいだろう。今日は3時間勉強したからOKだ、のように、時間を成果にして満足してはいけない。

※たとえ何時間勉強しようが、内容が伴っていなければ、ほとんど意味がない。

処理能力を把握したい

自分の処理能力は、自分で把握する必要がある。

これぐらいの内容をこなすには、これぐらいの時間がかかる…ということを把握する。

そのためには、タイマーを使うことがおすすめだ。

60分前後で1コマを取り、アラームを鳴らせばいいだろう。座りっぱなしは健康に悪い、ということもあるので、1コマが終われば休憩を取り、椅子から立ち上がりからだを動かすといい。

自分の処理能力がわかれば、計画の精度が上がる。そうなれば、無駄に変更をしなくてすむ。

おくれは取り返さない

計画から遅れる…ということは、よくあることだ。

挑戦的な計画を立てると、遅れることの方が普通だろう。

そんなときは、遅れを取り返そうとして焦ってしまう。焦りがいいプレッシャーになり、キャッチアップできることもあるが、これが2度3度続くと、「もういいや…」という感じになり、どんどん遅れていく。

こんなときは、計画を見なおす。

やり残したことをやることが、かならずしも優先順位のトップではない。だから、優先順位を見直し、計画を見直せばいい。計画に遅れる遅れないよりも、そのときの優先順位にしたがって勉強できているか、の方が重要なのだ。

計画からひどく遅れた場合は、遅れを取り返そうとせず計画を見直す。

復習を計画に組み込む

勉強では復習をいかにうまく計画に組み込むか、がポイントになる。

そうやって、短期記憶から長期記憶にできれば、成功ということになる。

復習のタイミングは、「忘却曲線」を勘案して決める、ということが良さそうだ。

 

 

 

ただ、同じ忘却曲線を見ても、人により解釈はいろいろある。

ひとつのモデルは、1)翌日、2)1週間後、3)2週間後、4)1か月後、5)2か月後、とするものだ。このモデルを軸に、調整してみたらどうか。

※やや面倒だが、毎日、勉強内容の記録をとる必要がある。

忘却曲線を利用した暗記のためのアプリもあるようなので、利用してもいいだろう。

 

 

勉強の計画の立て方 - サマリー

まとめ

今回は、勉強の計画の立て方について書いてみた。

まずは、長期的な目的を持ち、目的を達成するために目標に落とし込む。

目標は、短期、中期、長期とあるが、大 ⇒ 小の原則にしたがい長期から設定する。

長期目標はできるだけ高く掲げたい。夢や願望込みでいいからできるだけ高くする。そのときは、自分の実力からすれば夢物語だと思うかもしれないが、そうとばかりは言い切れない。努力と成果の関係は、線形ではないからだ。

※直感的にはわかりにくいが、今の(直線的な)延長上に将来があるわけではないのだ。

冒頭で、計画を立てて失敗するパターンを紹介した。

1)計画立案に時間をかけすぎる、2)計画から遅れることでモチベーションをなくす、3)計画の見直しをしない、計画に固執する、ということもあるだろう。これらの失敗のパターンに嵌らないようにすることも大事なことだ。

勉強の計画は特に立てない…よりは、立てた方が勝るのでそうしたい。

今回の記事:「勉強の計画の立て方は」