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子供の自尊心を高める方法#2

子供の自尊心を高める方法の続きです。

前回は、自尊心が低いとロクなことがない(親が子供の自尊心を傷つけてはいけない)ということと、自尊心を高める方法として、親がイライラしない、感情的にならない、一方的に怒らない、ということを書いた。

前回の記事:「子供の自尊心を高める方法

今回は、その続きを書いてみたい。

 

 

 

目次

子供を比較しない

子供の自尊心を傷つける親

自分の子供をほかの子供と比較してはいけない。

子供を比較しない、ということについては、以下の記事で詳しく書いた。

子供に言ってはいけない言葉

簡単にまとめると、

自分の心の中で(自分の子供と他人の子供を)比較すること自体はOKだが、その結果、優越感や劣等感を持ってはいけない、ということだ。また、その評価を子供にぶつけてはいけない。

比較を子供に伝えた親や指導者に尋ねると、子供を傷つけるつもりはなく、「負けん気を刺激して、奮起を期待した」 と言うかもしれない(とってつけた理由ではあるが…)。

比較されて奮起するのか?

そうであれば、その親や指導者に「あなたは他人と比較されて、奮起するのか?」、「言われた子供は、比較されて奮起するタイプの子供なのか?」と聞いてみればいい。

自分そうしてしまった場合は、同じ問いに対し自問自答することだ。

たいていの人は、他人と比較されて貶められると、自分はダメなんだ…と思い、自尊心が傷つくのだ。自尊心を傷つける行為が、自尊心を高めることにならないことは自明だ。「負けん気を刺激して、奮起を期待する」のであれば、叱責ではなく、別の方法を考えるべきだろう。

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公開叱責しない

子供の自尊心を傷つける方法に、公開叱責をする、というものがある。

公開叱責とは、他人の目があるところで叱る、ということだ。

ある子供がある程度大きくなってから、親にこう言ったそうだ。「本当に嫌だったのは、友達がいる前で叱られたこと」…自分が間違いを犯して叱られることはいいが、友達がいる前で叱られたことは本当に嫌だった(とても感情的に承服できなかった)ということだ。

面子が潰れてしまう

この話を聞いて、マネージメントと同じだな…と思った。

リーダーは、部下をみんなの目があるところで叱責してはいけないのだ。

もちろん、その部下が叱られ役であることを自任していて、(みんなを鼓舞するために)その役割を果たす場合は別だが、そうでない場合にガチでそうしてはいけないのだ。

なぜそれがダメなのか?と言えば、叱責を受けた方が、わざわざ「恥をかかされた」と思うからだ。「面目を潰された」とも思うだろう。要するに自尊心が傷つくのだ

上でも述べたが、自尊心を傷つける行為が、自尊心を高めることにならないことは自明だ。なので親は、無神経に子供の自尊心を傷つけるような行為をしてはいけないのだ。

家庭を安心できる場所にする

家庭を子供にとって安心できる場所にすることが大事だ。

安心できる場所があれば、子供のメンタルが安定するのだ。

何かをすると、叱られるのではないか、何かを言うと、否定されるのではないか…と思っていると、まわりの目を必要以上に気にするようになる。自分を守るために常に気を遣わなければいけない…という状態では、自己肯定感を育てることが難しいのだ

 

 

 

家庭はぜひ、子供が自由に発言できたり、感情を表現できたりする場にする必要がある。子供が自分を守るために、殻の中にこもったり、ピリピリするような環境では、「自己肯定感を育め」と言ったところで、土台無理な話だ。

自己肯定の高い子供の家庭は、子供がのびのびと活動できる家庭である。家族間の会話においても、上から下という会話ではなく、水平方向の会話が飛び交っているはずだ。自分の家庭にそのような雰囲気があるかどうか、一度チェックしてみてはどうだろうか?

子供をほめる

子供をほめて育てる、ということは、子育ての基本だ。

子供をほめることについては、これまで何度も書いている。大事なことなので、これからも書くだろう。

人はどうしてもネガティブなことに目が向いてしまう。「できたこと」よりも「できなかったこと」に目が向いてしまうのだ。

人にほめられても、素直にありがとうという気持ちにはなれず、「いや、~がダメなので、まだまだですね」などと、答えてしまうことがないだろうか。謙遜ではなくて、本当にそういう思考になってしまうのだ。

また、他人の粗はよく見える。優秀な人であればあるほど、よく見えてしまうのだ。親が優秀でかつ欠点をあげつらうタイプであれば、子供は本当に大変だ。ときどき、親が優秀なのに子供が大きな問題を起こす家庭があるが、親が子供の欠点をあげつらうタイプではないのかな、と思う。

親自身が自尊心を持つ

親自身が自尊心を持つ、ということも大事だ。

自尊心を持つ子供の親を見ると、やはり自尊心を持っているように感じる。逆もまた然りだ。

子供は親の真似をしながら育つ。たとえば、親がシニカルで、常に斜めから物事を見るようなタイプであれば、子供もそのような傾向を持つようになる。

子供に対し、このように育ってもらいたい、と思うのであれば、親がその姿を体現することだ。自尊心を持つ子供に育ってほしいと思うのであれば、親が自尊心を持ちそれを高めることだ。

親は子供のロールモデルになる必要があるのだ。

しかし、自尊心の低い親が、急に自尊心を高めることは難しい。一朝一夕にいくものではないが、努力する、努力を続ける、ということが大事だ。

子育てを通じて親も成長する、ということは、そういうことなのだ。

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まとめ

今回は、子供の自尊心を高める方法の続きについて書いた。

今回の記事で書いた方法は、1)子供を比較しない、2)公開叱責しない、3)家庭を安心できる場所にする、4)子供をほめる、5)親自身が自尊心を持つ・高める、の5つだ。

自尊心が低い親は、自分の子供をほかの子供と比較してディスってみたり、ほめることをしなかったり、常に余裕を持てず感情的に叱ったり、家庭を(子供にとって)安心できない場所にしてしまう…ということになりがちだ。

もちろん、(そのタイプの親に)意識的に子供の自尊心を傷つける意図はないと思うが、結果としてそうなってしまう。なので、自分の自尊心は低めだな…と思うのであれば、それを高めたい。

今回の記事:「子供の自尊心を高める方法#2」