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子供の国語力を上げるには?#2

前回の記事「子供の国語力を上げるには?」の続きです。

国語ができるからといって、ほかの教科もできるとは限らないが、国語力がある子供には、比較的ポテンシャルがある、というのが、わたしの見方だ(インプットでのつまづきがないため)。

今、算数などができないとしても、できるようになる可能性は十分にある。なので、国語力を上げることは大事なことだ。前回に引き続き、子供の国語力を上げる方法について書いてみたい。

 

 

 

目次

親が本を読む

親の読書は子供の国語力と相関がある…というイメージ

親の読書習慣と子供の読書習慣には、相関があるようだ。

保護者の読書好きの程度が高くなるにつれ、児童・生徒も読書が好きという回答が多く なっている。
出典:親と子の読書活動等に関する調査

このことには、二つ理由がある。

ひとつは、本好きの親の子供は、本に触れる機会が豊富にある、ということだ。

本好きの親は、親自身が(自分が読むための)本をたくさん持っている、ということがある。さらに、親が本好きであれば、子供にも本を読ませたい、読書好きになってほしい、と思うだろう。その結果、子供に積極的に読み聞かせをしたり、与える本の数が多くなるのだ。

子供が読書する親の姿を見る

ふたつめは、子供が常に読書する親の姿を見る、ということだ。

簡単にいえば、「親の背中を見て子は育つ」ということだ。一見、子供が本を読む親の姿に関心を示さないように見えても、どこかで引っかかっているはずだ

親の姿を真似することで、自然に読書が好きになる子供もいれば、(それまで読書に無関心だったけれども)何かのタイミングで「引っかかり」に火がついて、本が好きになる、という子供もいるだろう。つまり、本を読む親の子供は、(目には見えないが)読書との距離が近くなるのだ。

※読書が国語力を上げることに資する、ということは、前回述べたとおりだ。

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日常のコミュニケーションを豊かにする

子供との日常のコミュニケーションを豊かにすれば、子供の国語力が上がるかもしれない。

子供と何かの話をしているときに、通り一遍の会話だけではなく、いろいろな角度からその話題について、アプローチするのだ。

たとえば、子供が「こういうことがあった」と言ったときは、事実関係+事実に対する子供なりの解釈、を尋ねてみる。気持ちや感情の動きなどについて、聞いてみてもいいだろう。

また、親が会話の中で、比喩を積極的に使う、ということもおすすめだ。※子供に一般的に用いられる比喩表現を教える、という意味もあるが、子供の想像力を刺激することにもなるだろう。

子供の質問にキチンと答える

子供の質問にキチンと答えることも大事だ。

子供は語彙(国語力に必要な情報)が少ないので、親の言ったことが理解できないことがある。なので、「○○って、どういう意味?」と聞いてくることがある。

そんなときは、子供にとって学習のチャンスだと思い、丁寧に答えることだ。

子供にとって難しい単語などを、子供にわかる形で言い換える、という作業は、子供のみならず、大人の脳にとっても意味のある良い作業だ(脳が活性化する)。※一石二鳥だ。

子供の質問に対し、答えることを面倒がるようでは、いい親とは言えない。

子供にアウトプットさせる

アウトプットさせることも大事だ。

小さい子供であれば、話をさせることが大事なアウトプットになる。子供の話をさえぎったり、忙しいからと打ち切ったりせずに、十分なアウトプットの機会を与えたい。

子供が大きくなれば、作文でアウトプットする、という方法が使えるようになる。

おすすめは、エッセイを書くことだ。エッセイといっても、日記のようなものではなく、小論文のことだ。何かテーマがあって、それに対する自分の考えを文字にする、という形のものだ。

書いて修正を繰り返す

具体的には、「テーマ+回答例」が50セットぐらいのっている参考書があれば、それを買ってくる(あるかどうかは知らない)。最初は、回答例を見ずに、自由に書く。

書き終わったら、回答例を見る。回答例の中から、使えそうな語彙や表現を真似て、もう一度、自分で書いてみる。このプロセスを繰り返せば、間違いなく国語の力は伸びる。※最初はろくに書けないと思うが、定期的にこの作業をすれば、そのうち書けるようになる。

名文を書き写す

名文を書き写す、という方法もあるようだが、それよりは、先に述べたエッセイを書く方がおすすめだ。ある塾で、天声人語を書き写すという作業があった。

その作業を通じて、語彙や表現を学ばせる、という趣旨だったのだろうが、私にとっては(レベルが低かったせいか(?))何の意味もなかった(笑)。転写作業は、転写すること自体が目的になってしまうので、あまりおすすめしない

転写をしながら、語彙の吸収や情報処理ができる、というレベルの高い子供であれば、名文を書き写す、という作業は、国語力を上げるために役に立つのかもしれない。

わたしが塾の講師であれば、単に書き写すという作業ではなく、天声人語を要約して発表させるだろう。要約することと、それを自分の言葉で発表することで、情報処理能力が鍛えられるからだ。

まとめ

今回は、子供の国語力を上げるには、という記事の続きを書いた。

子供の国語力を上げる方法だが、前回と今回の分をまとめると、1)子供に(自発的な形で)本を読ませる、2)親が本を読む、3)日常のコミュニケーションを豊かにする、4)子供にアウトプットさせる、の4つだ。

子供に本を読ませる、では、無理やり読ませたのでは意味が薄い。マンガでもいいので、子供が興味を持ち自発的に本を読む、という形にしたい。そのためには、子供と本の距離が縮まる、という意味で、2番目の「親が本を読む」ということが有効になる。

今回の記事:「子供の国語力をつけるには?#2」