後悔しないための子育てブログ

後から「しまった!」のない育児をしたい

才能がある子供の特徴3つ

うちの子供には才能がない…と思ったことはないだろうか?

勉強、スポーツなど、何をやらせても平均的である…ということであれば、才能を感じることはないだろう。では、才能のある子供とは、どんな子供を指すのだろうか。

成績の良い子供?スポーツができる子供?そのほかの一芸にずば抜けて秀でている子供?何をやらせても上手くこなす子供?いろいろイメージはあると思うが、正確に理解したい。

今回は、才能がある子供の特徴について書いてみたい。

 

 

 

目次

著しく発達が早い

※ハーバードで発達心理学の博士号を取得した E.ウィナー教授の見方にしたがう。

才能のある子供は、「早熟」だそうだ。

得意とする分野の習得への第一歩を平均より早く踏み出している。またその分野の学習が容易に進むので、ふつうの子供より速く進歩する。
出典:才能を開花させる子供たち p.13

才能のある子供には、

1)得意分野への第一歩が早い
2)進歩が速い

という特徴がある。

1)得意分野への第一歩が早い、については、親がいち早く子供の適正を見つけ、その道に進ませた、ということだろうか。そうであれば、親の目利きの力が必要になる。

2)進歩が速い、については、才能のある子供は、自らの内発的動機に基づき、自主的に課題に取り組むため、モチベーションを落とすことなく、どんどん前へ進むことができる、ということだろう。※才能があるため、成長にドライブがかかる、ということもある。

スポンサーリンク
 

 

池江璃花子選手の場合

水泳の才能がある子供たち

池江璃花子(いけえりかこ)さんという、今注目されている水泳選手がいる。

この水泳選手も、かなり早熟だ。

幼児教室の講師を務める母親によると、脳の発達を促進させるには雲梯がよいと本で知ったことから、自宅に雲梯を設置して、生まれてすぐの娘にさっそく取り組ませてみたという。すると、生後6か月の時点で母親の両手の親指を自力で握りしめてぶら下がると、1歳6か月の時には鉄棒の逆上がりもこなすようになった。
出典:池江璃花子ウィキペディア

1歳のときに、鉄棒の逆上がりができるようになり、5歳のときには、すべての泳法で50m泳げるようになっていたそうだ。※水泳を始めたのは、3歳10ヶ月(第一歩&進歩が早い)。

早熟は必要条件になる

九九の記事を書いたときに、

ただ、早く覚えている同級生はいた。「九九を全部言えないの?」みたいな感じで、バカにされたことはよく覚えている(笑)。※その同級生は、後に東大に進学した。
出典:九九はいつから習えばいいのか?

このようなエピソードを紹介したが、才能あふれる彼も早熟だった。※以下、C君とする。

 

 

 

早熟といえば、「十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人」ということわざがある。このことわざが示すように、早熟というのは必ずしも才能を表すものではない、と思っていたが、「才能のある人」の必要条件ではあるようだ。※必要条件ではあるが、十分条件ではない。

才能がある子供は独習する

才能のある子供は、質的に異なる方法で学習するそうだ。

彼らは自分のやりたいようにやり、その分野を習得するのに大人の手助けや指導をほとんど必要としない。大部分を独習する。自分の分野について発見することが刺激的でおもしろくてしかたがないので、自然に先へ先へと進んでいく。そういう子供はその分野の規則を自分なりにつくったり、新しい独自の方法で問題を解決したりする。
出典:才能を開花させる子供たち p.13

たとえば、学業の場合だと、自分でどんどん先に進む、ということだろうか。

件のC君の場合は、たしかに独力でどんどん前に進んでいた。小学校3年生ぐらいで、算数については5年生ぐらいの学力があったと思う。塾に通っていたとかそういうことではなく(通っていない)、すべて自分の興味に基づいて独習した結果、自然にそうなっていたのだ。

彼にとっては、勉強が刺激的な遊びだったのだろう。C君が小学校の高学年になると、本来、教師が説明すべきことでも、彼の方が詳しいので(?)、彼に説明させていたぐらいだ(笑)。

習得意欲がとても強い

才能のある子供は、習得意欲が並はずれて強いそうだ。

才能ある子供は、得意とする分野のことをすべて知りたいという内側からの欲求をもっている。まるで取りつかれたかのような強い興味と、一心に打ち込む集中力と、「狂ったような」と呼びたいほどの習得意欲を示す。
出典:才能を開花させる子供たち p.14

そして、自分の分野の勉強に取り組んでいるときは、「フロー状態」になっているそうだ。

かのアインシュタインは、「私には特別な才能はありません。激しいほどの好奇心があるだけなのです」と述べている。才能がない云々は置いておくとしても、自身に「激しい好奇心があった」ということは認めている。

このことは、「得意とする分野のことを、すべて知りたいという内側からの欲求があった」と言い換えることができるのではないだろうか。

才能のある子供は、非常に集中力の高い、「フロー状態」で、興味津々の課題に取り組むことができるので(また能力も十分にあるので)、自力でどんどん前に進むことができるのだ。

普通の秀才とは違う

才能のある子供は、上で述べた3つの点で、普通の秀才とは違うそうだ。

普通の秀才の子供は、親の支援により能力を伸ばす。たとえば、塾に通って学力を伸ばす、ということだ。独習のみでどんどん学力を伸ばす、ということはない。

勉強をするので、成績はいいが、同程度勉強している子供と比較して、「著しく発達が早い」ということはない。また、質的に異なる方法で学習する、ということもない。「解法を学んで問題を解く」という、合理的なやり方で学習しているはずだ。

さらに、特に「習得意欲が強い」ということもない。

もちろん、「テストで良い成績を取りたい」という欲求はあるが、「知りたくて知りたくてたまらない」とか、「この分野を極めたい」という激しい内なる欲求があるかと言えば、そうではないケースが大半なのだ。これまで秀才はたくさん見てきたが、天才だと思ったのは、同級生のC君ただひとりだ。彼のことを思い出して、なるほどな…と思った次第だ。

スポンサーリンク
 

 

まとめ

今回は、才能がある子供の特徴について書いてみた。

その特徴とは、1)著しく発達が早い(第一歩が早い、進歩が速い)、2)独習する、3)習得意欲が並はずれて強い、の3つだ。

ただ、早い段階で自分の好きなことを見つけ、それに自由に取り組む環境を与えられた子供が、後に「才能がある子供」とされるのかな…と思ったりもする。親ができることは、早期にいろいろな取り組みをさせる、子供のやりたいことを邪魔しない、ということだろうか。

今回の記事:「才能がある子供の特徴」