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子供に対する英語教育をどうすればいいのか

親は子供に対する英語教育を、どう考えればいいのだろうか?

英語力が必要だ、ということは、私が子供のころから言われていることだ。今の世代の子供たちにとっては、英語力が必要と言うよりも、(英語によるコミュニケーション能力は)身につけて当たり前のもの、とした方がいいのではないだろうか。※できて当たり前だと考えた方がいい。

今回は、子供に対する英語教育について書いてみたい。

 

 

 

目次

英語を使えるようにはならない

子供に英語教育をほどこすイメージ

結論からいえば、小中高の英語学習で、英語を使えるようにはならない。

英語が(ある程度)不自由なく使えるレベルになるまでには、3,000~5,000時間かかると言われている。※5,000時間かかる、と考えた方がいいだろう

※厳密にいえば、5,000時間かけても不自由は残る。

中学での英語の学習時間を300時間、高校での学習時間を600時間とすると、足して900時間になる。自主学習も含めると、1,500時間程度と考えられている。

これに小学校の英語学習を加えても、焼け石に水だ。とても、5,000時間には届かない。※ただし、英語以外の授業もすべて英語で行っているような学校は別。

幼児の英語教育には意味がない?

幼児の英語教育には意味がない、という見方がある。

実は、幼児の英語教育は役に立っていないのです。
 「早期外国語教育と称し、DVDを聞かせたり、教室に通わせても、脳の言語部分は反応しない」。実は多くの科学的研究が、このように証明しているのです。
 
バイリンガルに育つ脳は、生後6か月~10か月までに決まります。
その期間に2か国語での語りかけ、乳児と2か国語の音でインターアクトする活動によってのみ、2か国語に反応する脳の準備が出来るのです。
出典:子供の英語教育はいつから?バイリンガルに育つ脳の仕組みと効果的な学習のやり方

 幼児の英語教育が効果を発揮するためには、条件があるそうだ。

1)生身の人間からの音声であること
2)日本語アクセントの英語でないこと

が必須だそうだ。

 

 

 

したがって、幼児に対し、PCを使って英語教育をしても、効果がさほど期待できない、ということになる。※普通の家庭では、上の条件を満たすことはむずかしそうだ。

※これは、幼児に対する英語教育(バイリンガル教育)の話で、(文法からのアプローチもできるようになる)小学生ぐらいになると、また違うのだろうと思う。

小学校での英語学習をどうする?

幼児の英語教育は置いておくとして、小学校での英語学習をどうしたらいいのだろうか?

小中高の英語学習で、英語を使えるようにならないからと言って、英語の学習をしなくてもいい、ということではない。むしろ、時間のある小学校時代に、どれだけ学習時間をためておけるか、が勝負になると思う。※5,000時間に達する時間が早くなるからだ。

※社会人になってから、必要に迫られて勉強する、では遅い。

子供には子供に合った学習法がある

子供には、子供に合った英語の学習法がある。

大人であれば、文法からのアプローチが有効だが、子供の場合は特に、耳からのアプローチも有効だろう。いわゆる「耳学問」だ。言葉を聞けるようになってから、話せるようになり、書けるようになる、というプロセスを考えても、この時期の耳からのアプローチは有効だろう。

そのひとつの方法が、英語の歌を利用する、ということだ。

もちろん最初は、言葉の意味などわからなくても問題ない。子供が真似して歌えばいいのだ。歌のいいところは、インプットした後にすぐ(楽しく)アウトプットできる、ということだ。つまり、歌を聞いてすぐに真似して歌うことができる、という点だ。

英語の歌の例:「Open Shut Them」

小学校の高学年~中学生になれば、洋楽に関心を持つようになるかもしれない。

※親が洋楽を聴いていれば、その可能性が高い。

自ら洋楽に関心を持てば、自分で歌詞の意味を調べるようになるだろう(意味がわかると、さらにおもしろくなる)。これも、立派な英語の学習のやり方のひとつだ。

子供は忘れるのも早い

子供は忘れるのも早い、ということを理解しておきたい。

子供はすぐに英語を覚えるわ。でも、すぐに忘れるの。教材を使っても英会話教室に通っても、それを生かす日常がなければ意味はないわ。つまり両親が英語ができて家のなかでも日本語と英語と両方で生活するような環境なら、意義があるって事よ。
出典:安上がりに幼児英語教育に成功なさった方はいらっしゃいませんか

子供は覚えるのも早いが、忘れるのも早いのだ。

したがって、習ったことを定着させるためには、習ったことを生かす日常が必要なのだ。日常で全く英語を使う機会がなければ、習いっ放しで意味が薄いかもしれない。

※親の自己満足に終わる可能性もある。

英語に興味を持たせる

子供に、英語に対する興味を持たせることも大事だ。

娘は英語が得意です。なぜそうなったかというと娘は海外への強い興味を持っていました。小学6年の時に習っていたバレエでの海外サマースクールに参加させたことが大きな原因です。そこはヨーロッパ、英語圏ではなくドイツ語圏でした。
出典:安上がりに幼児英語教育に成功なさった方はいらっしゃいませんか

興味を持てば、自分から学習するようになるからだ。この例の場合、ドイツ語圏に短期留学する形になったが、その海外経験が(英語圏関係なく)語学への興味を引き起こしたようだ。

親が子供に勉強を強いても、子供の成績が良くならないことは自明だ。

子供が自分の選択ではなく、「無理やりやらされている」と感じるためだ。その愚を避けるためにも、子供に、(自然な形で)英語に対する興味を持たせることが大事になる。

子供を「海外のサマースクールに参加させた」ということは、英語に関心を持たせることを意図していたのかどうかわからないが、上手なアプローチだったと思う。かなりお金がかかったかもしれないが、子供に対する投資としては、費用対効果の優れたものだと思う。

※子供にとっては、一生モノの体験になったはずだ。

まとめ

今回は、子供に対する英語教育について書いてみた。

英語がある程度モノになるまでには、5,000時間かかる、と踏んでおいた方がいいだろう。そう考えると、早期に英語教育を開始した方がいい、と思うが、幼児教育には賛否がある。

バイリンガルにするのでなければ、幼児のうちは自然な形で英語に触れあう程度でいいと思う。小学生になれば、5,000時間に向け、コツコツ学習時間を蓄積していけばいいと思う。

だが、強制では効果がない。親は子供に、英語に興味を持つように仕向けたい。 

今回の記事:「子供に対する英語教育をどうすればいいのか」