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子供の地頭を良くする方法#2

前回に続き、子供の地頭を良くする方法について書いてみたい。

前回の記事で述べたのは、1)インプットの力を鍛える、2)課題にアプローチする力を上げる、3)「なぜ?」と考える習慣を持たせる、ということだ。ここまでは、インプットの力を鍛える ⇒ 得た情報を処理する能力を上げる、という流れで書いている。

前回の記事:「子供の地頭を良くする方法

目次

地頭を良くする方法(続)

読書をする頭のいい子供

地頭を良くする方法の続きを述べる。

森 ⇒ 木と見ることを教えればいい。

人の話でも勉強でも、「さっぱりわからん」ということがある。

人の話を聞いていて部分的な話をされても、何が言いたいのか、さっぱりわかりません。しかし、全体の話がわかると、何が言いたいことなのかわかってくることがあります。これは「ストーリーという流れ」をつかむことで、理解できるようになるためです。
出典:一生モノになる、「本質をとらえる頭」の作り方

そのひとつの原因として、「点」でしか捉えていないから、ということがある。

全体の話(ストーリー)がわからず、ある一部分だけしか見ない(見えない)ため、「何のことやらさっぱりわからん…」ということになるのだ。

全体像を把握することから

たとえば、何かを勉強するときは、まずは薄くやさしい基本書で全体を把握し、それから細部に入っていく、という方法が有効だが、それは「森 ⇒ 木」の順番で行っているからだ。

最初から細部(木)に入っても、「よくわからない」で時間ばかり消費してしまう。※木から入ると、ほかの内容と比較もできないので、重要度もよくわからないはずだ。

森 ⇒ 木と見ることで、理解が深まり、学習の効率が良くなるのだ。

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時間軸を変えて見ることを教える

「時間軸を変えて見る」ということも教えたい。

人はどうしても、自分の関心がある時間や場所の範囲内で、ものごとを考えようとする。
その範囲内で問題が解決するのであればそれでいいかもしれないが、そうでなければ何かを変えるしかない。そのひとつめが、時間軸と空間軸を伸ばすということだ。
出典:おもしろい意見を出す人の思考の秘密

人は、近視眼的に物事を捉えがちになるのだ。

たとえば、自分の利益にしても、時間的に近い利益については敏感になるが、先の利益については鈍感になる。時間軸を変える、ということは、その見方から離れる、ということだ。

※近視眼的に物事を捉えると、本質を見誤る可能性がある。

勉強でも同じこと

合理的に考えると、リソースを受験科目に集中した方が(大学入試において)良い結果が出るのではないか…となる。これは、時間軸を限れば正しい。受験の直前になって、受験科目以外の科目を勉強しても仕方がない。


だが、1年、2年前に受験科目以外の科目を勉強することには意味がある。学問というのは、根底の部分で繋がっているため、いろいろなことを学ぶことで相互作用が期待できるからだ。


たとえば、地理と歴史は別の科目だが、歴史という人が織りなすストーリーの中で、国境や地名が決まり、その土地の人口、経済、政治、文化、産業、教育などが決まるのである。地理と歴史をリンクさせて学んだ方が、別々に学ぶより理解が深まり、しっかりした記憶になることは、想像に難くない。
出典:本当に時間を無駄にしているのか?

勉強の例だが、受験勉強を近視眼的に捉えると、「受験科目以外の科目を勉強しても仕方がない」と思うかもしれない。しかし、それは必ずしも正しくはない。なぜなら、学問というのは、根底の部分で繋がっているため、いろいろなことを学ぶことで相互作用が期待できるからだ

※近視眼的に物事を捉えると、本質を見誤る、という例になる。

アウトプットさせる

インプット ⇒ 情報処理、ときたら、次はアウトプットだ。

説明させてみると、生徒も自分が理解しているのかいないのかが、はっきりわかります。そして自分の言葉で説明できると、当事者意識が出てきて何がいちばん重要なことか、本質なのかがわかってきます。
出典:一生モノになる、「本質をとらえる頭」の作り方

アウトプットする、ということは本当に大事なことだ。

大人のあなたでも、理解していると思っていることを、(子供に対し)いざ説明しようとすると、上手く説明できない…ということがあるはずだ。※「あれ…」と思ったりすることがある。

アウトプットすることではじめて、自分の理解が足りないことや、足りない部分がわかるのだ。※表層的な理解ではなく、本当に理解する、ということにつながる。

アウトプットするためにある

もうひとつは、インプットや情報処理は、アウトプットするためにある、ということだ。

せっかく、インプットや情報処理の手段を学んでも、アウトプットしなければ意味がない。

どんなに素晴らしい考えや分析結果を内に秘めていても、それらを表に出さなければ、あまり意味がない、ということだ。※たとえば、学者であれば、論文を書いて「なんぼ」になる。

まとめ

二回にわたって、子供の地頭を良くする方法を書いてみた。

まとめると…

1)インプットの力を鍛える
2)得た情報を処理する能力を上げる
・課題にアプローチする力を上げる
・なぜ?と考える習慣を持たせる
・森 ⇒ 木と見ることを教える
・時間軸を変えて見ることを教える
3)アウトプットさせる

ということだ。2)得た情報を処理する能力を上げる、部分に力を入れて書いたが、 1)も、3)も大事だ。特に、3)アウトプットさせる、の部分は非常に大事になる。

なので、3)アウトプットさせる、の部分に特に注意を払ってほしい。この部分は、ボトルネックになりやすいので、注意した方がいい(もったいないことになりやすい)。

今回の記事:「子供の地頭を良くする方法#2」