子供の成績が伸びない理由3つ
子供の成績が伸びない…と頭を抱えている親御さんがいると思う。
子供の成績が伸びない…という現象には、理由がある。
まずは、その理由を明確にして、対策を考えるべきだ。※子供の頭が良くない・才能がないからだとか、勉強時間が少ないからだとか、短絡的に考えないことが大事だ。
今回は、子供の成績が伸びない理由について書いてみたい。
目次
学習意欲がない
子供に学習意欲がない場合は、成績が伸びない。
やる気が出なければ、物事に取り組んでも、「質」が低くなる。
成果 = 質 x 時間
この方程式から、質が低いのであれば、時間をかければいい…と思うかもしれない。
だが、やる気が「0」に近ければ、時間をいくらかけても、リカバリーできない。また、人である限り、集中力を保つことのできる時間は限られている。したがって、だらだら時間をかければ、集中力の点からも質が低下する…ということになる。やる気の低下を時間で補うことは困難なのだ。
伸びる子供は学習の質が高い
「やる気」が出るので、(親から言われなくても)子どもは、自分から課題に取り組むようになるのだ。勉強ができる子どもというのは、親に言われて勉強しているわけではない。自らやる気の灯をともすことで、勉強しているのだ。
出典:子どもはやはり、ほめて育てればいい
勉強ができる子どもは、学習の質が高い。
親から勉強しなさいと言われて、「しぶしぶ机に向かう…」ということではなく、自らやる気の灯をともすことで、勉強しているためだ。内発的な動機があるので、質が高くなるのだ。
このことは、大人でも自分に置き換えて考えてみれば、よくわかるはずだ。自分が「やりたくない」と思う仕事をやるときは、質が落ちるはずだ。この点は、大人も子供も変わらない。
子供に学習意欲をもたせるためには?
では、子供に学習意欲をもたせるためには、どうすればいいのか?
まず、子供に対し、勉強する意義を説明する、勉強することにより得ることのできる(将来的な)ベネフィットをわかりやすく説明する、ということが考えられる。
もし子供が、その話に共感し納得することができれば、学習意欲の向上につながるだろう。
※親のコミュニケーション能力が必要だ。
親の姿勢が大事になる
次に、親が子供の勉強に関心をもつ、ということも大事だ。
親が勉強に関心を持てば(テストの結果ではない)、子供が「勉強は大事なんだ…」と体感する可能性がある。※テストの結果のみに関心を持つことは、逆効果になる。
また、親が勉強する姿を子に見せることも大事だ。
読書をする姿を見せたり、何かわからないことがあれば、子供と一緒になって調べる…という姿勢を見せることだ。そうすることで、(子供にとって)学習することが、より当たり前のこととして感じることができる。※学習することが、日常の一コマになるだろう。
素直さに欠ける
子供に素直さがない場合も、成績が伸びない。
素直かどうか…これは最も重要な変数のひとつだ。
昔からよく、「素直な人が伸びる」ということは耳にしていたが、私が20代の頃は、そのことを真に受けようとはしなかった。逆に、「30代、40代の管理職のおっさんが、若手に話を聞かせたいがための、ポジショントークだろ(笑)」とすら思っていた。
だが、当時の私の考えは間違いで、「素直な人が伸びる」ということは事実だ。もし、以前の私のように考えている人がいれば、今日から考えを改めてほしい。
出典:会社で伸びる人の特徴!共通点があります
素直であれば、人の話を聞くことができるからだ。
逆に素直でなければ、人の話を聞くのがむずかしくなる。感情的に反発したり、重要なことでもスルーしたりしてしまうのだ。その結果、良質なインプットの機会を自ら逃してしまうことになる。
これは子供に限る話ではないが、素直な人がなぜ伸びるかというと…人の話を素直に聞いて柔軟に(自分に)取り入れることができるので、上手く行きやすく、成功体験を比較的多く積むことができる、ということに加え、素直な人には良質なインプットが集まりやすい…ということがある。
素直な人は教えてもらえる
素直な人には、アドバイスのしがいがあるのだ。
人は素直に自分の話を聞く人に対しては、気付いたことなどをアドバイスをしようと考える。他方、素直に自分の話を聞かない人に対しては、気になることがあっても、何もアドバイスをしようとしない。話をしたところで、聞く耳を持たないし、時間の無駄だ。さらに、相手に「うるさい奴だ」と、疎まれる可能性まである。
出典:会社で伸びる人の特徴!共通点があります
人は自分のアドバイスを素直に聞く人には、アドバイスをしよう…と思うが、そうでない人には、(仮にこうした方がいいのに…と思っても)アドバイスをしようとは思わない。
素直な人は教えてもらえる、ということだ。
生活習慣に問題がある
生活習慣と成績が因果関係になることがある。
たとえば、ルーズな生活習慣を持つ子供だ。
遅刻癖のある子は、学校の提出物の期限を守らないという傾向もあります。これはさらに深刻な問題を引き起こします。
一般に学校では提出物を期限内に出さないと5段階成績で1つ下がってしまいます。テストの点数ばかりに目を奪われ、期限内に提出物を出すという地味なことに気をかけないばかりに、いつまでも評価されずに終わってしまうことがあります。
出典:成績が残念な子が直すべき「3つの生活習慣」
遅刻癖のある子供は、「提出物の期限を守らない」という傾向があるそうだ。
提出物をキチンと出さなければ、その分成績は下がってしまう。これは、生活習慣と成績との間に因果関係が存在する例だ。※生活習慣に問題あり(原因) ⇒ 成績の低下(結果)
また、生活習慣が乱れており(睡眠が不十分などで)、授業中に居眠りをするような子供の場合は、「授業態度が悪い」として、評価を下げられる可能性がある。この例も同様だ。
子供の生活習慣に問題があるのであれば、親に問題がある可能性が高い。子供の生活習慣に問題がある…と感じたときは、まず、自らの生活習慣について考えてみるといいだろう。
まとめ
今回は、子供の成績が伸びない理由について書いてみた。
今回の記事で述べたのは、1)学習意欲がない、2)素直さに欠ける、3)生活習慣に問題がある、の3つだ。
もともと子供には学習意欲がある。
就学前の小さい子供を見ていると、自分から積極的に行動し(生きるために)学習しようとしている。この学習意欲が徐々に低下する原因は、親を含む環境にあるのだろう。
子供の生活習慣にしても、親の影響が色濃く反映されるものだ。子供の成績が伸びないのであれば、自分(親)に問題があるのでは…と、考えた方がいいのかもしれない。
今回の記事:「子供の成績が伸びない理由3つ」