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子どものやる気を引き出す方法4つ

子供のやる気を引き出すには、どうすればいいのか…と思うことがないだろうか。

自分のやる気も十分引き出せないのに、子供のそれを引き出すことができるのか…と思わなくもないが(笑)、親であればそう思うのも当然だろう。やる気の有無が、子供のパフォーマンスに大きく影響するためだ。今回は、子供のやる気を引き出す方法について書いてみたい。

目次

子供のやりたいことを探す

子供のやる気を引き出すイメージ

子供のやる気を引き出すためには、子供のやりたいことを探す必要がある。

子供が特に興味を持つこと、としてもいいだろう。

そのためには、習いごとをさせる、社会見学をさせる、イベントに参加する、などの方法がある。具体的になるが、キッザニアで職業体験をしてみる、ということもいいだろう。

※子供がちょっとした職業体験できる施設は、増えているようだ。

子供は自分の好きなことであれば、主体的に取り組む。親が何も言わなくても、自分でどんどん前に進むのだ。なので、親の役割としては、子供のやりたいことを探す手伝いをする、ということになる。いろいろな人(プロフェッショナル)に会わせる、ということもいいだろう。

子供に対して、リアルなインプットを増やすことが大事だ。

※親も刺激を受けるかもしれない。

簡単なことから始める

子供のやる気を引き出すために、簡単なことから始めればいい。

大人でも、「これはやりたくないな…」という仕事がある。むずかしい仕事とか、面倒な仕事、時間のかかる仕事があれば、「やりたくない」と思い、できるだけ後回しにしてしまうことがある。

そこで、やる気を出すために「簡単なことから始める」ということをする。

そのためには、「細分化する」という作業が必要になる。

硬くて分厚いわらじ大のステーキを「そのまま食べろ」といわれても、食べにくいはずだ。なので、ひと口大の細切れにカットして食べる、ということを行う。柔らかい肉であれば、大きめにカットしても食べることはできるが、硬い肉の場合は、細かくカットする必要がある。それと同じことで、むずかしい仕事は細分化したい。歯が立つようにするのだ。
出典:やる気がでない仕事にどう取り組めばいいのか

たとえれば、硬くて分厚いステーキを食べやすいようにカットする、ということだ。

勉強であれば、最初からいきなりむずかしい問題を解こうとしても、無理な話だ。そのむずかしい問題を解くためには、1)その問題を解くために必要な知識がある、2)その知識を問題を解くために使うことができる、という条件が必要になるためだ。

まずは、その問題を解くために必要な知識を洗い出し、細分化する。

細分化すれば、すでに知っている簡単なもの、よく知らないけれど比較的簡単なもの、が出てくる。そこから手をつければいいのだ。

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手をつければ転がりだす

手をつけることができれば、しめたものだ。

手をつけたものは、やり遂げよう、という気持ちが出てくるので、それがやる気になるのだ

あなたも、手つかずの仕事であれば放っておくことができるが、一度手をつけた仕事は、「放っておくと気持ちが悪いので、最後までやる…」ということがあると思う。始めるまでは心理的に大変だが、始めれば進む、ということがあるのだ。

この点は、大人も子供も変わらない。※とにかく始めれば、集中力が増す。

子供が勉強する環境をつくる

子供のやる気を引き出すために、子供が自然に勉強する環境をつくりたい。

子供に「勉強しなさい」と言いながら、親がソファに寝っ転がりながらテレビを見ていたのでは、何の説得力もない(笑)。それはとても、勉強の大切さを説けるような状態ではないのだ。

そんな家庭環境では、仮に子供が自室にこもって勉強しているように見えても、勉強せずにマンガを読んだり、スマホをいじったり、ゲームをこっそりやる…ということになる。

※安易な方向に流されてしまうのだ。

この環境を改善するためには、子供が興味を持ちそうな絵本や地図や、地球儀や天体図などを身近においておくとか、親が本を読んだり勉強したりする姿を見せる、ということが考えられる。

家庭環境(家庭の文化)というのは、子供のやる気を引き出すために、とても大事なのだ。

子供の自律性を尊重する

子供の自律性を尊重することが、子供のやる気を保つことになる。

なので、「勉強しなさい」という勉強を強要するような言動は慎むべきだ。成功者が「親から勉強しろと言われたことがない」と言うことがあるが、そのことも成功の一因になっているはずだ。

できる親は、「勉強しなさい」とは言わないものだ。

自律性を尊重する、というのは、言葉では簡単に言えるが、実践することは思いのほかむずかしい。子供がやりたいことを好き勝手にやらせておけばいい…ということにはならないためだ。

子供の自律性を尊重する、という本当の意味だが、

他者の視点で考え、他者の立場に立って行動できるということである。

他者の自発性やチャレンジしようという気持ち、あるいは責任をもとうとする姿勢を積極的に励ましていくことを意味しているのである
出典:人を伸ばす力 p.56

子供の自発性やチャレンジしようという気持ち、または責任をもとうとする姿勢を積極的に励ましていくことだ。この「責任をもとうとする姿勢」を支援するためには、制限も必要になる。

子供が絵を描く場合

子供が絵を描くケースで考えてみよう。

絵具を使って、絵を描くケースだが、子供が幼い場合は、とっ散らかすことがある。

そんなとき、普通の親であれば、「道具をキチンと使いなさい」、「絵の具で遊んではいけません」と注意するのではないだろうか。

子供の自律性を尊重する場合はどうだろうか。

自律性を尊重するときは、同じ注意をする場合でも、「絵具で遊ぶのが楽しいことはわかるけれど、他のお友達も使うから道具や部屋をキレイに使ってください」という言い方をするそうだ。

前者の言い方は、やる気を失わせ、後者の言い方であれば、やる気を失わせることがない。ちょっとした表現の差だが、子供のやる気に対する影響が大きく出てしまうのだ。

子供が主体的な存在であることを認める

この実験からわかることは、こういうことだ。

子供に対し制限をかけることは、子供の責任感を育てる上で大事なことだ。

だがその際は、子供を統制する対象と見なすのではなく、子供の立場に立ち子供が主体的な存在であることを認めることが必要になる、ということだ。そうすることで、子供のやる気を毀損することなく維持できるのだ。

このような表現は、コミュニケーション能力の高い親でないとできないだろう。だが、このことを知れば、そうでない普通の親でも実践できるはずだ。今後は、「~しなさい」と子供をただ統制する、ということではなく、(子供に対し)共感と理由も一緒に伝えればいいと思う

それが、子供が主体的な存在であることを認めることにつながるのだ。

まとめ

今回は、子供のやる気を引き出す方法について書いた。

今回の記事で書いたのは、1)子供のやりたいことを探す、2)簡単なことから始める、3)子供が勉強する環境をつくる、4)子供の自律性を尊重する、ということだ。

4つめの「子供の自律性を尊重する」については、とても大事なことなので、スペースを多くさいた。いちいち手間のかかる表現はできない、端的にダメなことはダメと言いたい…という親の気持ちはわかるが、その安易な気持ちが子供のやる気を削いでしまう、ということは理解した方がいいだろう。子供のやる気がないのは、実は親の責任だったりするのだ。

今回の記事:「子どものやる気を引き出す方法4つ」

参考文献: 人を伸ばす力