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子供が引きこもりになったらどうする

子供が引きこもりになったら…と考えることがないだろうか。

昨今、引きこもりの話題を耳にすることが多くなり、(実際はどうか知らないが)体感的には引きこもりが増えているような気がする。近所に、引きこもりの子供や若い人がいる、というケースもあるだろう。そのケースでは、本人はもとより、親御さんの苦労は察するに余りあるものがある。

今回は、子供が引きこもりになったらどうする、というテーマで書いてみたい。

目次

引きこもりとは

引きこもり

まず、引きこもりの定義から見てみよう。

厚生労働省によると、引きこもりとは「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」のことだそうだ。

これとは別に、6か月以上引きこもって社会参加をしない状態、とする研究者の定義もあるので、半年以上自宅に引きこもっていれば、引きこもりとできそうだ

厚生労働省によると、ひきこもりのいる世帯数は、約32万世帯だそうだ。引きこもり経験率は、1.18%。引きこもり存在率は、0.67%になる。

※近所に引きこもりの人がいても、おかしくはない。

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引きこもりの原因とは

引きこもりは、様々な要因が背景になって生じるようだ。

引きこもりの大きな説明変数としては、親の子供に対する接し方がある。

以下は仮説の域を出るものではないが、親が子供に自分の価値観を押し付ける、子供に対し統制的に接する、子供の人生をコントロールしようとする、子供の意見を聞かない・尊重しない、条件付きの愛情のみを与える、子供に共感しない・子供の気持ちに寄り添わない…といったことが、原因になる可能性がある。

※過干渉も無関心もよくない。

引きこもりになってしまうと、社会からの圧力、親の子供に対する圧力(学校に行きなさい、仕事をしなさい)などが、引きこもっている子供の不安や焦りを膨らませ、引きこもりの状態を悪化させる…ということもあるようだ。

※最悪の場合、事件化することもある。

引きこもりの対策は

ここからは、引きこもりへの対応について書いてみたい。

ウィキペディアに段階別の対応が書いてある。まず、それを紹介したい。

引きこもりに入る前段階:学校や仕事を休みがちになるなど、問題行動が見られたら、本人の訴えによく耳を傾ける。

引きこもり開始段階:当事者には休養が、家族には余裕が必要な時期である。子供に対して過度に指示しないようにする。

引きこもり段階:焦って社会復帰させようとせず、見守る。

社会との再会段階:当事者の変化に一喜一憂せず、安定した関係を心がける。

子供の話をよく聞いて、干渉・介入しようとしない、ということだろうか。そうすることで、子供が自律的に行動するのを待つ、ということだろう。

親が課題の分離をする

課題の分離というのは、自分の課題と他者の課題を分ける、ということだ。

親は、引きこもりは子供の課題だと考え、干渉や介入を控える。過度に気にしたり、注目したり、ということもやめる。そのかわり、困ったときはいつでも助ける、引きこもり状態を抜け出すための手助けが必要であれば、いつでも喜んで助ける、とする。

そうすれば、子供が自律的に動く環境が整い、時間とともに解決に向かう可能性が出てくる。子供が引きこもりを自分の課題と捉え、そのうち「何とかしなければいけない」と思うためだ。

課題の分離をして一線を画す、というのは、子供に対する愛情の足りないやり方だと思うかもしれないが、子供が自分(親)の意に沿わない行動をしても、子供を信じるという意味では、愛情深いことになる(無条件で子供を愛することになる)。

親がカウンセリングを受ける

子供が引きこもりになったら、親がカウンセリングを受けるといいそうだ。

親の子供に対する接し方に誤りがあり、子供が引きこもりになったのであれば、それまでの接し方を反省し、やり方を変えなければいけない。だが、そこに気付くことができるか、ということもあるし、気付いても変えられるのか、という問題がある。

親視点から子供視点に、視点を変える必要もあるだろう。

また、自分の意に沿わない行動をしている子供が身近にいると、イライラして不満を子供にぶつけたくなる。そうなると、引きこもりは悪化するので、その気持ちを抑える必要がある。

これらのことを解決するためには、親がカウンセリングを受ける、というのがいいのだ。言いたいことや吐き出したい気持ちをすべて、カウンセリングにおいてアウトプットすればいいのだ。

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まとめ

今回は、子供が引きこもりになったらどうする、というテーマで書いてみた。

もし、子供が引きこもりになったら、本記事で書いたような対応をするしかないだろう。これらの対応が、今のところベストだろう。カウンセリングはハードルが高い、と思うかもしれないが、以前よりは一般的になってきている。公的な機関では、無料で相談できるようなところもある。

大事なのは、子供が引きこもりに至らないようにすることだ。

具体的には、親が子供に自分の価値観を押し付ける、子供に対し統制的に接する、子供の人生をコントロールしようとする、子供の意見を聞かない・尊重しない、条件付きの愛情のみを与える、子供に共感しない・子供の気持ちに寄り添わない…ということがないようにしたい。

今回の記事:「子供が引きこもりになったらどうする」