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子供の喧嘩を仲裁する方法|子供の学びになる仲裁とは

子供同士が喧嘩をすることがある。

そんなときは、見守るだけでいい場合もあるが、仲裁した方がいい場合もある。

問題は後者だ。仲裁といっても簡単ではない。下手な仲裁をすることで、こちらが信頼を失ったり、両者に火種やしこりが残るということもある。子供に嫌われる・なめられることもあるだろう。

今回は、子供の喧嘩を上手く仲裁する方法について書いてみたい。

子供は喧嘩する

子供

子供は仲良く遊んでいても、ちょっとしたことで喧嘩をするものだ。

まだ未熟なので、自制をきかすのがむずかしい、ということがあるのだろう。

自分が理不尽だと思う形で不利益を被ったと思うと、感情的になり喧嘩をする。ちょっと客観的に考えてみようというメタ認知的なことがないので、自分が思えば主観的でもそれが正しいとなる。

つまり、子供は(子供が持つ特徴から)喧嘩と比較的近い位置にいるのだ。

喧嘩は必要なもの

よく言われることだが、喧嘩は子供にとって必要なものだ。

未熟な段階で、メタ認知ができ自制できる…という子供がいたら、逆に怖くなる。

※性格的に穏やかで喧嘩をしない、というケースはあると思うが。

親が上手く仲裁すれば、喧嘩をすることで、自分の思考や行動がどうだったのか…ということがわかる。何が不適切だったのかということがわかる。相手の気持ちも理解することができるだろう。

違う意見と、どのように折り合いをつけるのか、についても学ぶことができる。

※自分の強い感情を取り扱う術も、学ぶことができるだろう。

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喧嘩を仲裁する方法は

中立の立場を守る

親が仲裁しなくてもいいというケースも多々あると思うが、仲裁するケースで考えてみる。

親は仲裁者なのだから、あくまでも中立の立場を守った方がいい。

子供の喧嘩では、どちらかが100%悪い、ということはほとんどない。仮にそう見えたとしても、以前のできごとの意趣返しという場合がある。腹に据えかねていたことが出た…ということだ。

このような事情は、子供は説明しないので親には到底わからない。

親が中立の立場をくずした場合、非をとがめられた子供の方は、「ぜんぜんわかっていないくせに…」と、心の中でつぶやくことになる。そして、親に対する信頼を失うことになるかもしれない。

だから、仲裁者である親は、中立の立場を堅持した方がいいのだ。

子供の話を聞くときは

事情を把握するために、「なんでそんなことをしたの?」と聞くことがある。

※悪い行動をしたときは、「どうしてそんなことをするの!」としてしまいがちだ。

こういう聞き方をされると答えにくい。非難されている・追及されている…と感じるためだ。子供は、いわば「攻撃されている」と感じるので、心を閉ざして防御しよう…ということになるのだ。

なんで!、どうして!ではなく、「どうしたかったの?」とフラットに聞けばいい。

子供の気持ちに共感する

子供の話を聞くときは、子供の気持ちに共感すればいい。

~したかったんだね、嫌な気持ちになったんだね…という具合だ。

共感というのは「人の意見や感情などにそのとおりだと感じること」だが、子供が~したかったとか、嫌な気持ちになったことを認めるということだ。そこにはジャッジをするという感情はない。

親が共感してくれたと思えば、子供の心は安らぎ落ち着くものだ。

ダブルであやまらせる

仲直りさせるための Double Sorry というツールがある。

子供たちの気持ちが落ち着いたあと、相互に謝罪し合うというものだ。

※先に謝罪する方は大人だし、された方は相手に対する鉾をおさめ素直に自分と向き合える。

それぞれが「よくなかった言動」と向き合い、そのことを相手に述べあやまる。謝罪を受けた方は、本心ではない「いいよ」ではなく、あやまってくれて「ありがとう」と答えるようにする

※本当はよくないのに(顔を強張らせ)「いいよ」とするよりは「ありがとう」の方がいい。

謝ってくれてありがとう、というのは、偽りの気持ちにはならないだろう。

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子供の喧嘩を仲裁する - サマリー

まとめ

今回は、子供の喧嘩を上手く仲裁する方法について書いてみた。

仲裁をしなくてもいいケースも多々あるが、した方がいいケースのために知っておきたい。

今回の記事で書いたのは、1)中立の立場を守る、2)子供の話を聞くときは(なぜ、どうしてそんなことを…はNG!)、3)子供の気持ちに共感する、4)ダブルであやまらせる、の4つだ。

親は中立の立場を堅持し、ダブルで謝らせ仲裁を完了する。

喧嘩の場合は、割合の違いはあるが、どちらにも好ましくない言動がある。ゆえに、自己のそういう言動に向き合わせ、相手に対し(その言動に対する)謝罪の言葉を述べさせる…ということだ。

この一連の行動には、自省、メタ認知や不適切な言動を謝罪するという大きな学びがある。

親は、子供がこの機会を利用して学べるように、上手く仲裁したいものだ。

今回の記事:「子供の喧嘩を仲裁する方法」