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才能がある子供に関する間違い#2

才能がある子供に関する間違い、について書いている。

前回の記事で述べた「間違い」は、1)才能がある子供は何でもよくできる、2)学問の才能と芸術の才能は違う、3)才能のある子供は知能指数が高い、の3つだ。

以下、才能がある子供に関する間違い、について書く。

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 目次

 才能がある子供に関する間違いがある(続)

引き続き、E.ウィナー教授の見方に従い述べる。

4.才能は先天的なもの、才能は環境で作られるもの

才能は(100%)先天的なもの、とするのは間違いだ。

同様に、才能は(100%)環境で作られるもの、とするのも間違いだ。

まず、才能がある子供の条件をおさらいしておこう。

1.著しく発達が早い
2.独習する
3.習得意欲が強い

これらの条件はなぜ、整うのか…というところが焦点になる。

1.著しく発達が早い、について考えてみよう。

前々回の記事で、池江璃花子選手の例について書いた。

幼児教室の講師を務める母親によると、脳の発達を促進させるには雲梯がよいと本で知ったことから、自宅に雲梯を設置して、生まれてすぐの娘にさっそく取り組ませてみたという。すると、生後6か月の時点で母親の両手の親指を自力で握りしめてぶら下がると、1歳6か月の時には鉄棒の逆上がりもこなすようになった。 
出典:ウィキペディア

その結果、1歳のときに、鉄棒の逆上がりができるようになり、5歳のときには、すべての泳法で50m泳げるようになっていたそうだ(1歳で逆上がりは、アスリート基準で考えても早いのではないだろうか)。池江選手の場合は、「著しく発達が早い」に該当している、としていいだろう。

割合はわからない

問題は、それが先天的な素質によるものなのか、環境によるものなのか、というところだ。

実際にトップアスリートになれるかどうかを決めているのは努力と才能どの程度の割合なのという疑問が残る。私の知っている限りではこれらをしっかりと調べたものはないようだ。
出典:トップアスリートになる確率と、才能と努力の比率

この問題は、才能と努力の問題にも通じていると思う。

しかし、この割合というのはわからない。

同じ努力をして結果が違えば、才能の差だ、と思うかもしれないが、コトはそう簡単ではない。自分にとって正しい努力なのかどうか、という問題があるからだ。

※自分にとって正しい努力をしなければ、パフォーマンスは上がらない。そして、「正しい努力」というのは、人それぞれなのだ(一律に決まっているわけではない)。

もし、AくんとBくんが、それぞれ自分にとって正しい努力を同じぐらいやって、結果に差が出た…ということであれば、その差のある程度は才能で説明できると思う。※その場合でも、出発点の違いがあるので、すべて才能で説明するのは無理だ。

したがって、唯一言えることは、最初に述べたとおり、1)才能は(100%)先天的なもの、とするのは間違いであり、2) 才能は(100%)環境で作られるもの、とするのも間違いだ、ということである。※これは、直感とも一致する。

5.親の熱意が子供をダメにする

親の熱意が子供をダメにする、という説がある。

確かに才能ある子供の親は、わが子の才能を育てることに途方もなく熱心だ。しかしそういう多大な投資や後押しは、必ずしも害にならない。子供の才能を伸ばすには、むしろ必要である。
出典:才能を開花させる子供たち p.20

ウィナー教授は、親の熱意はむしろ必要だ、としている。

たとえば、以下はイチローのお父さんの例だ。

バッティングセンターの費用だけで、月に5万円以上かかったそうだ。
そのため、イチローのお父さんは、ゴルフをやめ、ほかの遊びもしなかったそうだ。また、費用だけではなく、終始イチローの練習につき合ったため、相当な時間も投資している(イチローのお父さんは中小企業の経営者であったが、午後3時半以降は、イチローとの野球の練習に時間を充てた)。そのため、仕事にもマイナスの影響が出ている。
出典:人生の今を楽しむ方法

イチローのお父さんは、イチローの才能を育てるために、「多大な投資や後押し」をしたことがわかる。※普通の人にはちょっとできないレベルの投資や後押しだ。

ただし、ウィナー教授が「必ずしも害にならない」としていることに注意したい。

つまり、害になることもあるのだ。

たとえばイチローの例で言うと、お父さんがイチローに対し、「100球打ち込んだら千円あげる」という形でイチローの練習の後押しをしていたとすると、それは害になったであろう。お金で釣ることは、子供の内発的動機を毀損する行為に該当するからだ。※もともと持っていた内発的動機が弱くなり、そのうち報酬なしではやらなくなってしまう。

子供の自律性を尊重する形で後押ししたために、上手く行ったのだ。

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 今回のまとめ

以下の考え方には誤りがある、ということだ。

・才能は先天的なもの、才能は環境で作られるもの
・親の熱意が子供をダメにする

まず、才能は(100%)先天的なもの、とするのは間違いだ。同様に、才能は(100%)環境で作られるもの、とするのも間違いだ。ただ、それぞれの要素がどの程度才能に寄与するのか、ということはわからない。個人的には、測定のしようがないのではないか…と思う。

エジソンは、1%のひらめきと99%の努力が大事だと述べている。

トーマス・エジソンは「天才とは1%の霊感(ないし閃き)と99%の努力」と述べている。
出典:ウィキペディア

この言葉も、才能は(100%)先天的なもの、(100%)環境で作られるもの、とするのは間違いだ、とする考え方に通じるのではないだろうか。※個人的には、2:8(才能:環境(努力))ぐらいであってほしいと思う(笑)。

親の熱意が子供をダメにする、という一方的な考え方は誤りだ。子供の才能を育てる・開花させるためには、親の熱意は必要なのだろうと思う。

ただし、親の熱意が害になることもある。

たとえば、子供の内発的動機を奪うような後押しをする場合だ。親は、子供の自律性を尊重する形で後押しする必要があるのだ。※間違えば、熱心さが仇になることもある。

この点には注意した方がいいだろう。

↓ 以下の記事に続きます。

thanxalot.hatenablog.com