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子供に目標を立てさせればいい

子供の目標について、考えることがないだろうか。

目標を立てて行動させた方がいい、と思っていても、なんとなく放置している…という親御さんが多いのではないだろうか。目標を立てることの意味を子供が理解し、自律的に目標を立て行動してくれればいいのだが、そう簡単にはいかない。

子供がそのような理想形になるためには、親の不断の努力が必要になるだろう。

今回は、子供と目標について書いてみたい。

目次

目標を立てる意味

目標を立てる

目標を立てる意味から考えてみよう。

たとえば、わたしは毎週、次の1週間で獲得するPVの目標を立てている。

その理由だが、1)目標を立てることで行動が変わる、2)モチベーションを維持することができる、3)現在位置を定量的に把握することができる、というものだ。

目標を立てれば、行動が変わる。目標を達成するために行動しようとするためだ。

適切な目標があれば、やる気の維持につながる。また、目標を立てることで、自分の現在位置を定量的に把握することができる。つまり、自分がどのように前に進んでいるのか把握できるのだ。

※目標がある・なしでは、かなり違ってくるのだ。

適切な目標を立てる

目標を立てる際は、適切な目標を立てなければいけない。

目標が低ければ、弛緩してダラダラしてしまう。ほかのことに気が向き、やる気も落ちてしまう。目標が高すぎると、「この目標は達成できない」と早々に見切りをつけ、目標を達成するための努力をやめてしまう。目標が低いときと同様、やる気も落ちてしまう。

目標が高すぎると、リアリティを感じることができないため、目標を立てないときと同じようになってしまうのだ。なので、目標を立てる際は、子供にとって最適な挑戦になるようにする必要がある。言い換えれば、「頑張れば手が届く」と思えるような目標を立てるべきなのだ。

※適切な目標を立てることができるかどうかが、ひとつの分水嶺になる。

子供に目標を立てさせる

子供を目標設定の過程に関わらせた方がいい。

その理由は3つある。まずは、やる気の問題だ。自分が設定に関与した目標とそうでない目標があれば、前者の方にやる気と責任感が生じるのは自然なことだ。

次に、目標を設定するためにあれこれ考えることがいい、ということがある。

自分が何をすべきか、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に何を達成すべきか、そのためにはどうすればいいのか…と考えること自体に意味がある。

最後に、評価基準を自分で作ることができる、ということがある。目標というのは、実績を評価する基準になる。目標を達成したかどうかで、実績の良し悪しがわかるのだ。評価基準を自分で作ることができれば、自分で自分をより正確に評価できる、ということになる。

※評価からのフィードバックが質の高いものになる。

目標を達成できないときは…

目標を達成できないときは、どうすればいいのだろうか。

目標が未達だからと言って、部下を叱責する上司がいるが、この態度はよろしくない。

同様に、目標を達成できなかったからと言って、子供を叱ってもいけない。そんなことをすると、子供は(叱られるのが嫌で)低い目標しか立てなくなるだろう。

※適切な目標を維持できなくなるのだ。

目標が達成できない場合は、目標の設定自体に問題があったか、予期せぬ障害が起こった可能性がある。もちろん、「遊んでしまった」のように、行動に問題があるケースもあるが、いずれにしても、子供を批判するのではなく「解決すべき問題がある」とした方がいい。

そして、どう改善すればいいのか…と考えるのだ。

目標は常に見直す

立てた目標は死守せずに、常に見直せばいい。

先にわたしは、「次の1週間で獲得するPVの目標を立てる」と書いたが、1週間ごとに前の1週間の実績をもとにして、目標を立て直している。そうすることで、リアリティのある目標を常に掲げている、という状態を作っている。

そうしないと、目標と現実がかい離して、目標がリアリティを失うことになるためだ。リアリティのない(特に短期)目標には意味がない。目標を常に見直すのは、「適切な目標の範囲」を超えないようにするためだ。この範囲を超えてしまっては、目標を立てる意味が薄くなってしまうのだ。

※短期目標の場合は、常に見直すことになると思う。

数値目標に注意する

意味のない数値目標には注意したい。

良い目標には「計測できること」が必要条件になるため、目標に数値を入れることは理にかなっている(PVも数値)。なので、そのことに異議はないが、意味のない数値目標というものもある。

たとえば、「1年間に300冊本を読む」という目標が適切なのか、ということだ。

こういう目標を立てると、本の内容を深く吟味し得た知見を身につける、ということに目が向かず、読む本の数ばかり気にする、ということになるだろう(結果、流し読みになる)。

さらに、「毎日1時間勉強する」という目標を立てた場合、机の前に座る時間の消費が目的になるかもしれない。子供の場合、1時間机の前に座ってなんとなく時間を使えば勉強したことになるので、目標を達成したことになるよね…と考えるかもしれないのだ。

※目標には、内容の到達度も入れた方がいいだろう。

まとめ

今回は、子供と目標について書いてみた。

冒頭で書いたように、子供が目標を立てることの意味を理解すればいいのだが、まずは、親がその意味を理解する必要がある。そして、子供に対し啓蒙すればいいのだ。

目標で大事なのは、「適切な目標」を維持することだ。

特に短期の目標であれば、適切な目標からズレてしまうことはよくあることだ。なので、常に適切な目標を維持するためには、不断の目標の見直し、メンテナンスが必要になる。

目標が達成できない場合は、安易に子供を批判するのではなく「解決すべき問題がある」とした方がいい。そして、どう改善すればいいのか…と、子供と一緒に考えればいいのだ。そうすれば、その後の結果がよくなるだろう(子供を批判しても、結果はよくならない)。

今回の記事:「子供に目標を立てさせればいい」