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子どもに読書をさせれば学力が高くなるのか?

子どもに読書をさせれば、学力が高くなるのだろうか。

そんな疑問を抱いたことはないだだろうか。もしその話が本当であれば、子どもに本を読ませようと思うし、そうでなければ、無理に本を読ませる必要はないな…と思うだろう。本を買うにしても、図書館まで出向いて本を借りるにしても、コストはかかるのだ。

今回は、読書と学力について書いてみたい。

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目次

読書と子どもの学力には相関がある

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読書と子どもの学力には相関がある…ということは確かだろう。

以前の記事でも書いたことだが、読書をすることにより、様々な種類の情報をインプットすることができる。そして、インプットした情報を自分なりに処理する、というプロセスを通じて、感じる力、想像する力、考える力などの向上が期待できるためだ。つまり、読書をすることで、1)インプットの総量が増える、2)質を伴う多様なインプットをすることができる、3)情報処理能力が向上する、という効果が期待できるのだ。これらのことと学力には相関がある…と考えてもいいと思う。

・学力の高い子供は本を読む

英才児と見なされる子どもは、早い段階から本をよく読む。

ある調査では、彼(女)らは7歳のときで、平均1時間/日、13歳のときで、2時間/日、読書に費やしている…という結果がある。また、読書量が多い…というだけではなく、多彩なジャンル(小説~ノンフィクション~百科事典)の本を読み、本を読み始める時期も早いそうだ。

読書させれば学力が高くなるのか?

だがそのことをもって、即「読書をさせれば学力が上がる」とは言えない。

読書と学力の間に因果関係が成立する、とまでは言えないためだ。上で述べた「読書と子どもの学力には相関がある」というのは、両者には相関関係がある…ということだ。「何らかの関係がある」というレベルで考えればいいだろう。この関係は、偶然から因果関係まで幅広く含む包括的な関係だ。

人には、相関関係を因果関係として捉えたい…という気持ちがある。

たとえば、近所に学力の高い子どもがいるとしよう。その子供は塾に通ったり家庭教師をつける…ということはしていないが、読書家で、読書に多くの時間を使っている…と耳にした。そうすると、(あの子は)たくさん本を読んでいるから成績がいいのだ…と考えてしまう。

※因果関係は不明だ…とするのが正しい。

因果関係とは

では因果関係とは、どのような関係なのだろうか。

「原因 ⇒ 結果」の関係が、因果関係である。
A(原因) ⇒ B(結果)であり、一方通行の関係だと覚えてしまえばいい。たとえば、「食事を抜いた」、「お腹がへった」という二つの事実があるとする。食事を抜いたことが原因でお腹が減ったのであれば、この二つの事実には因果関係があると言える
出典:日常で見つけた因果関係とは

Aという原因により、Bという結果が生じる…という関係が因果関係だ。

たとえば、「お腹がへった」、「昼食を抜いた」という二つの事実があるとする。「昼食を抜いたので、お腹が減った…」ということであれば、この二つの事実の間には、因果関係がある。同様に、「学力の高い子どもがいる」、「学力の高い子どもは本をよく読む」という二つの事実があるとする。「本をよく読むことで、子どもの学力が高くなった…」ということであれば、 この二つの事実の間には、因果関係があるといえる。※時系列で「原因 ⇒ 結果」の関係になっている。

読書をさせても学力は高くならない?

子どもに読書をさせても、学力が高くならない可能性はある。

それは、読書と学力の間に、因果関係がない場合だ。具体的には、読書をしたから学力が高くなるのではなく、学力の高い子どもが本を読む…ということだ。学力の高い子どもは知的好奇心が旺盛で、それを満たすために本をよく読む…とすることができるかもしれない。

また、第三の変数が影響している場合もある。たとえば、アイスクリームの売り上げと水の事故数には相関があるが、アイスクリームの売り上げが伸びたから、事故数が増えた…ということはできない。この場合は、気象条件という第三の変数がある。読書と学力の場合も、第三の変数がある可能性が考えられる(たとえば、親の考え方や子どもに対する関心…というようなものだ)。

子どもに読書をさせた方がいいのか?

結局、子どもに読書をさせた方がいいのだろうか。

1)時系列で「原因 ⇒ 結果」の関係になっているか?
2)「原因 ⇒ 結果」のプロセスを合理的に説明できるか?
3)疑似相関の可能性はないのか?
出典:日常で見つけた因果関係とは

因果関係かどうか、チェックするポイントがある。

1)については不明だ。3)については疑似相関の可能性はある。2)については、「読書と子どもの学力には相関がある」のところで書いたように、不十分かもしれないがある程度は説明できそうだ。こう考えると、読書と学力の間に因果関係があるとはいえない。このことは明らかだ。

だが、因果関係を確認できなければ、やっても無駄だ…ということにはならない。教育でもビジネスでもそうだが、そもそも因果関係がはっきりしている…というケースの方が少ないだろう。なので、筋がいいのか悪いのか…ということを自分で判断して、(筋がよさそうなものについて)実践してみるしかないのだ。※子どもに読書をさせることは、筋がいいと思う。

自発的に本を読む必要がある

ただし、条件がある。それは、子どもが自発的に本を読むことだ。

読書を義務化して、無理やり本を読ませても効果はない。引用の例でも、その子供はサッカーが好きで、大人が読むような「サッカーマガジン」を、自分の興味に基づき自分の意思で、隅から隅まで読んでいたから、「情報」と「情報処理」のレベルが上がり、国語力が上がったのだ。
出典:子供の国語力をつけるには?

無理やり本を読ませたところで、身にならない…ということは、直感的にわかるだろう。なので、「子どもが自発的に本を読むこと」が条件になるのだ

引用のエピソードは、勉強が苦手な子どもがいたが、なぜか国語だけは抜群にできた。親に話を聞くと、サッカー好きの子どもで、サッカーの雑誌を隅から隅まで読んでいた…というエピソードだ。もちろん、雑誌を読むことと国語の成績の因果関係を証明することはできないが、それらしい話ではある。この読書のポイントは、「自発的に読んでいた」ということだ。

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まとめ

今回は、読書と学力について書いてみた。

子どもに読書をさせれば学力が高くなるのか?ということだったが、学力はそれなりに高くなるのだろうと思う。特に国語の学力に効いてくるだろう(他の教科への好影響も期待できる)。もちろん、読書と学力の間に因果関係があるとはいえないし、「相関関係を因果関係として捉えたい」というバイアスがあることも承知している。それらを割り引いて考えても、読書をすれば学力はそれなりに高くなると考えている。ただし、「子どもが自発的に本を読むこと」が条件になる。

今回の記事:「子どもに読書をさせれば学力が高くなるのか?」