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子供に主体性がない…主体性を引き出す方法がある

子供に主体性がない…と思うことがないだろうか。

主体性がないと、自走能力のない船のようになり、あてもなくさまよってしまう人生になりかねない。また、上手く行かないことの責を他に転化し、言い訳で埋めつくす人生になってしまう。

他人任せで無責任…子供にこんな大人になってほしいと願う親はいないだろう。

今回は、子供の主体性を引き出す方法について書いてみたい。

 

子供に主体性がない

主体性とは

主体性とは、

自分の意志・判断で行動しようとする態度(デジタル大辞泉)。

自分の意志・判断によって、みずから責任をもって行動する態度や性質(大辞林)。

という意味である。

自分の人生の旅の舵取りを自分で行い、その責任は自分でとる…という態度が、主体性のある態度、ということになる。この態度を真に身に付けることは、大人でもなかなかむずかしいことだ。

※上手くいかないときは、人のせいにしたり外部環境のせいにしたり…としがちだ。

子供に主体性がない

子供に主体性がない、だが、

子供が、自分の意志・判断で行動しようとせず、他人の意思・判断で行動しようとする、自分の行動に対し責任を取らない(他責を旨とする)…という様態を評価する言葉、ということになる。

端的にいえば、受動的で何でも人のせいにしがちな子供…ということになる。

※不幸なことに、受動的な態度と他責は相性がいい。

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主体性のない原因は

子供に主体性のない原因だが、

親が先回りして何でもやってしまう、ということがある。

過保護の親は、子供が歩む先にある小石まで取り除こうとしてしまう。

※それが親の愛情だと考える。

親がこういうことをしていると、子供は親に依存するようになる(誰かにしてもらって当たり前だ…と思うようになる)し、子供が失敗をする機会、失敗から学ぶ機会がなくなってしまう。

これでは子供の主体性は育たないし、経験値も伸びず低い状態のままになる。

 

主体性を引き出す方法は

小石は放置する

子供が歩む先にある小石は、あえて放置する。

躓いて転ぶかもしれない、だが、転んでも膝をすりむくぐらいである…という場合は放置する。

※もちろん、これはたとえ話だ。

人生において、小さな失敗というのはたくさんする必要がある。

自分でやってみてたくさん失敗することで、学び工夫するなどの改善行動が生まれる。失敗⇒改善がなければ、その先にある成功にはたどり着けない。小さな失敗をすることは大事なことなのだ。

※大人でもそうだが、小さな失敗はたくさんした方がいい。

失敗してもいい

子供には、失敗してもいい、というメッセージを伝える。

子供はある程度成長すると、失敗を恐れたり恥ずかしがったりするようになる。

あなたも、間違ったことを言って笑われたらどうしよう…と思うことがあるかもしれない。

だが、失敗は将来の利益に繋がる投資だ。失敗したときは、何か損をしたような気分になるが、失敗を活かすという考えを持っていれば、(損ではなく)投資になり、将来の利益につながるのだ。

だから、子供にそういうことを伝え、失敗してもいい、というメッセージを送る。

機会を与える

子供にはたくさんの機会を与えたい。

※上で述べたように、失敗する機会もそのひとつだ。

子供は好きなことであれば、主体性を発揮してどんどん自力で前に進む。

※親が邪魔をしなければ…だが。

なので、子供が好きなことを見つけられるように機会を与える。

好きなことが見つかる

以前、図鑑を手にしたことで将来が決まった人の話をした。

永田さんは、「マンボウ」を見に行ける機会があるかもしれないと考え、農学部の水産学科へ進学した。大学卒業後は大学院へ進み、最終的には農学博士になっている。永田さんは、図鑑を見たことがきっかけで進路を決めたわけだが、そのことは永田さんにとっていいことだったのだろうと思う。
出典:図鑑には効果がある|子供に図鑑を読ませた方がいい

子供が興味を持つ書籍を与える、ということは機会を与えることになる。

旅行に連れて行くということもそうだし、社会見学をする、ということもそうだ。個人でも会社・工場見学等ができる場合がある。直接的な話では、キッザニアに連れて行く、という方法もある。

※高学年以上では、大学へ連れて行き、キャンパスの雰囲気を感じさせることもおすすめだ。

子供に問いかける

子供との日常の接触の中でできることが、「問いかける」ということだ。

○○ちゃんだったらどうする?と問いかける。

たとえば、子供と一緒にゲームで遊んでいるときであれば、どう攻略すればいい?と聞いてみる。子供が人間関係に関する不満をもらしたときは、共感した後、どうすればいいと思う?と尋ねる。

答えが出てこないかもしれないが、自分の頭で考えることを促す、ということだ。

※この問いかけは、大人にも有効だ。自問自答することで、主体性を取り戻し、行動につなげることができる。「自分だったらどうするのか」という観点で、他人の言動を見るとおもしろくなる。

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子供に主体性がない - サマリー

まとめ

今回は、子供の主体性を引き出す方法について書いてみた。

その方法は、1)小石は放置する(あえて小さな失敗をさせる)、2) 失敗してもいいというメッセージを伝える、3)子供に機会をたくさん与える、4)子供に問いかける、の4つになる。

このことから、子供の主体性を抑えつけてしまう親の姿が見えてくる。

それは、過保護で子供の世話を焼きすぎる。それが子供に対する愛情だと考える。子供に失敗をさせたくないと考える。失敗のリスクはすべて取り除きたい、子供を自分が管理したいと考える。

子供に機会を与えない。子供がこういう本が欲しい、と言っても、わずかなお金を惜しんだり、本が増えるのが嫌だから買わない。子供には問いかけず、自分が答えを示す…という親のことだ。

子供が興味を抱いたものを否定したりすることも、子供の主体性を摘むことになる。

少なくとも、親のエゴで子供の主体性を摘むようなことだけはしないようにしたい。

今回の記事:「子供に主体性がない…主体性を引き出す方法がある」