後悔しないための子育てブログ

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子供に対する言葉|その言葉は言い換えた方がいい

子どもに対する「言い換え」については、以前にも書いたことがある。

言い換えに関する記事:「子供に対する言い換えには効果がある

そのとき取り上げたのは、1)勉強しなさい、2)早くしなさい、3)キチンとしなさい、 のしなさい系と、子どもをほめる言い方の、4)いい子だね、5)頭がいいね、の4つだ。

今回は、以前の記事で書けなかったことを書いてみたいと思う。

 

 

 

目次

~してはダメ!

子供に対する言葉を間違うと親子が対立することになる

子どもに対し、「~してはダメ!」と言うことがあると思う。

たとえば、「いつまでも遊んでいてはダメ!」、「宿題しないとダメ!」、「忘れてはダメ!」、「うるさくしてはダメ!」などのフレーズだ。

否定的な表現が好ましくないと思っていても、つい口にしてしまうことはある。子どもに「NO!」というメッセージを伝えたいから、ストレートに「ダメ!」と言ってしまうのだ。

また、「ダメ!」とは言わなくても、「~しない方がいい」という表現を使うこともある。「ダメ!」よりは、マイルドな表現だが、否定の意味が含まれていることに変わりはない。

肯定的な表現に変える

なぜ、否定的な表現が好ましくないのかというと…ひとつには、言われた方が萎縮するということがある。「ダメ!」には、問答無用の響きがある。

子どもにとって、親は大きな存在だ。

その親に強く「ダメ!」と言われると、(態度に出すかどうかは別にして)萎縮するのではないだろうか。※大人でも誰かに「NO!」と言われると、嫌な気分になるものだ。

そう考えると、脳の発達(シナプスの形成)に良くないような気がする。また、「ダメ!」が口癖になっている親の子どもは、下の子に対して「ダメ!」と言うようになる。これも好ましくない現象だ。否定的な表現は、肯定的な表現に置き換えることができないか?と、考えてみることだ。

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ちゃんとしなさい

この「ちゃんとしなさい」については、以前の記事で少し触れた。

極めて抽象的なフレーズなのだ。「キチンとしなさい」と言われた子どもは、具体的に何をどうすればいいのかよくわからない。わかるのは、ママが自分のことでイライラしているということだけだ
出典:子どもに対する言い換えには効果がある

「キチンとしなさい」というフレーズと同じで、「ちゃんとしなさい」は抽象的すぎるのだ

食事のとき、子どもがだらしない姿勢を取っていて、「ちゃんとしなさい」と言いたいときは、どこをどう直せばいいのか、具体的に指示をすればいい。

背中が丸まっているのであれば、「背筋をピンと伸ばそう」、肘をついているのであれば、「腕を寝かせよう」という表現で伝えればいい。ここでも、前述したように、否定的な表現を使わないようにしたい。「背中を丸めてはダメ!」、「肘をついてはダメ!」とは、言わない方がいい。

何してるの!

「何してるの!」という、子どもの行為を咎める言い方がある。

子どもがコップを倒して、こぼれた液体で遊んでいたり、ティシュを箱からバンバン引き抜いて遊んでいたりすると、思わず「何してるの!」と言いたくなる。これは、「今すぐやめなさい!」という意味だ。

そのような場合は、仕方がないかもしれない。だが、子どもがミスで、液体の入ったコップを倒したときなどに、「何してるの!」と叱責することは、はっきり好ましくない。

ママが、感情的にイライラをぶつけているだけだからだ。子どもは、自分がミスをしたことを理解している。そこに追い打ちをかけるように、叱責する必要はないのだ

子供に何を伝えたいのか考える

そのとき、ママが子どもに望むことは、「注意してほしい」ということのはずだ。

そうであれば、そこで手を動かすとコップに当たりやすいから、今度から「注意してね」、「気をつけてね」でいいはずだ。感情的な言葉を子どもに放つ前に、「今、自分は子どもに何を伝えたいのか?」ということをよく考えたい。その本質からズレるような言葉には注意したい。

※もし、自分の不快な表現を伝えたい、であれば、あなたに問題がありそうだ。

あなたのせいでしょ!

「あなたのせいでしょ!」、「あなたが悪いんでしょ!」という言い方もある。

たとえば、子どもが食事の時間に食べずに、後から「お腹すいた」と言いだすことがある。そんなときには、「あなたがさっき食べなかったからでしょ!」と言いたくなる。

 

 

 

だが、子どもとしては、「さっきは、お腹がすいていなかったから食べなかった」ということだろう。そうであれば、「なぜ食事のときに、お腹がすかなかったのか」について、子どもに自分で考えさせる方がいいだろう。

おそらくその原因は、「食事の前におやつをたくさん食べてしまったから…」ということだろう。

子供に考えさせる

そうであれば、「いつどのぐらいおやつを食べるのが適切なのか?」ということを、自分で考えてもらうのだ。

つまり、「あなたがさっき食べなかったからでしょ!」ではなく、まず、「どうして今お腹がすいているの?」と尋ね、子どもに考えさせることが必要だ

子どもが考えてもわからなければ、「食事のときに食べなかったからだよね」と原因を指摘し、「どうして食事のときに食べなかったのかな?」とさらに尋ねる。

上手く誘導しながら、「いつどのぐらいおやつを食べるのが適切なのか?」を自分で考えるところまで持っていけばいいのだ。※ある程度の年齢以上になれば、この思考は可能だ。

だから言ったでしょ!

親の指示を聞かずに、子どもが何かやらかしたときなどに出るフレーズだ。

たしかにそのとおりで、子どもが指示を聞かなかったために起こった過ちだ。

たとえば、子どもがお皿をテーブルから落としそうな位置で食べている。そこで、「お皿が下に落ちそうだから、もう少しお皿の位置を変えて食べなさい」と注意する。しかし、子どもはその指示を聞かず、そのまま食べてお皿を下に落としてしまう…というシチュエーションだ。

お皿が落ちて割れてしまうと、ママは怒気を含んだ声で「だから今言ったでしょ!」と口にしてしまう。それが一概に間違いだとは言えないが、そのとき一番優先すべきことは、落ちて割れたお皿の処理だ。お皿の破片は危険だし、汁物であれば、下に染み込んでしまうかもしれない。

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子供に行動を促す

なので、子どもに対し、「どうしたらいい?」と尋ねて、行動を促したい。そうすれば、何か失敗をしたとき、固まってしまうような子どもにはならないだろう。子どもには、失敗したときは状況を把握して、行動が必要であれば素早く動けばいいのだ、というメッセージを伝えたい。

人生には失敗がつきもの(必要)で、子どもはこれから山ほど失敗をするだろう。なので大事なのは、失敗をしたとき、「どうすればいいのか?」ということを自分で考え、行動できる子どもに育てることだ。その場で固まって動けない子どもに育ててしまってはいけない、ということだ。

いつ何時においても、起こってしまったことよりも、これからの方が大事なのだ。

まとめ

今回は、子供に対する言葉の言い換えについて書いた。

今回の記事で指摘した「言い換えた方がいい言葉」は、1)~してはダメ!、2)ちゃんとしなさい、3)何してるの!、4)あなたのせいでしょ!、5)だから言ったでしょ!の5つだ。

どれもこれも、感情的になったために思わず出てしまう言葉だ。子供のやらかしで感情的になるのは仕方がないが、その後が問題だ。深呼吸して理性を取り戻したあとで、言葉を発するようにしたい。

今回の記事:「子供に対する言葉|その言葉は言い換えた方がいい」