自信のない子供に自信をつけさせる方法5つ
自信のない子供がいる。
自分の子供は、ほかの子供と比べて自信がない方だな…と感じる親御さんも多いと思う。わが子が自信喪失気味であれば、自信をつけさせてあげたい…と思うだろう。
自信がなければ、自分を出せない、言動が萎縮する、ということがあるためだ。
ではどうすれば、子供に自信をつけさせることができるのだろうか。親が自信を持てと言うことで子供が自信を持つのであれば簡単だが、自信というものは、誰かに「自信を持て」と言われて持てるほど単純なものではない。
今回は、自信のない子供に自信をつけさせる方法について書いてみたい。
目次
自信のある子供とない子供がいる
自信のある子供とない子供がいることは確かだ。
自信のある子供は、何に対しても積極的だ。自分の考えを行動に移す、ということも得意だ。
まわりからみると、常に前向きで行動力があるな…という評価になる。好奇心や探求心もある、という評価にもなる。自信のある子供の場合は、総じて、ポジティブな評価になるのだ。
消極的に見えてしまう
他方、自信のない子供の場合はどうだろうか。何に対しても消極的に見える。
行動も限られておりチャレンジしないので、消極的という評価を受けるだろう(実際もそうなる)。よく言えば、「思慮深い」、「よく考えてから行動する」ということになるが、なかなかそう好意的には見てくれないものだ。※自信の有無は、言動と密接な関係がある。
自信はあった方がいい
自信は、当然あった方がいい。
自信の有無は、言動と密接な関係があるためだ。
たとえば、自分に自信がなければ、思うように発言できない。大人でもそうだろう。社内の会議などで、まわりの出席者に気後れし、自信のない状態であれば、発言することがむずかしくなる。
また、事前の準備が十分できず、(会議のトピックについて)自信のない状態であっても、発言できない…ということになる。
自信がなければ行動できない
自信がなければ、発言もできないし、そのほかの行動もできない。
子供であれば、ほかの子供とコミュニケーションがとれない、遊びの輪に入ることができない、自分の意見を言うことができず、いつもフォロワーになってしまう…ということになる。
なので、「自信=(自発的に動くための)燃料」としていいだろう。
※自信がなければ、新しいことにチャンレンジする、ということもできない。
子供に自信をつけさせる方法は
子供を否定しない
ここからは、自信のない子供に自信をつけさせる方法について書く。
まずは、子供の言動を否定しない、ということが大事だ。
大人でも自分の言動を否定されると、自信が傷つく、ということがある。ある人があるポジションを求めている人に対し、「この程度の経歴でこのポジションを望むのは、お門違いだ…」という非礼な発言をしたことを覚えている。
そんなことを言われたら、(仮にそのことが客観的な事実であっても)その人は自信をなくしてしまうだろう。叱るときも、子供の人格を否定するのはNGで、しでかした行為・行動に限定すべきだ。その場合であっても、子供の言い分はキチンと聞き、叱る理由も丁寧に伝える必要がある。
※子供の言動は否定しない、を基本にしておくといいだろう。
子供の話を聴く
子供の話に耳を傾ける、聴く、というのは、とても大事なことだ。
あなたも、自分の話を真剣に聴いてくれる人がいれば、その人は自分のことを認めてくれている…と感じ、好感を持つはずだ。そして、その人とは忌憚なく積極的に会話する…ということになる。
このことを言い換えれば、その人と話すときは「自信を持つことを許可されるため」積極的に会話できる、ということになる。
なので、相手の話をキチンと聴くことは、相手に対し「自信を持っていい」とすることなのだ。
子供の一番身近にいる親が、「自信を持っていい」としなければ、子供は自信を持つことができなくなる。子供の話に耳を傾ける、聴く、ということは、子供の自信の育成という点からも大事なことなのだ。※子供の話を聴かないことは、「自信を持つな」とすることに等しい。
自信を持てと言わない
自信なさげなわが子であれば、自信を持ちなさい、と言いたくなる。
だが、消極的な子供に積極的になりなさい、と言ったところで、積極的になるだろうか?
親が言ったとおりになるのであれば、子育ては簡単なものになるだろう(笑)。そうではないから、育児本や育児情報が巷に溢れ、パパやママが試行錯誤しながら悩むのだ。
自信を持てと言われる子供の立場で考えてみよう。
自信を持てと言われる、ということは、自信を持たないことは良くないことであり、自分は親から自信を持っていないと評価されている…と思うだろう。敏感な子供であれば、このぐらいのことは寸時に察知する。そして、自己肯定できなくなってしまうだろう。これは、とても好ましくないことだ。
※親は「自信を持て」と、安易に口にしない方がいいだろう。
選択の機会を増やす
子供が自分で選択する、という機会を増やしたい。
子供が自分でやる、というのであれば、たとえ上手くできないとわかっていても、子供に任せる。
子供のことであれば、決定に子供を関与させる。
たとえば、子供の習いごとをどうする、という場合、子供の意見を尊重する。当初はそういうわけにもいかないが、習いごとを絞るという場面では、子供にもそれなりの意見があるはずだ。
そんなときは、子供に相談して決めればいいのだ。
親には親の意見があると思うが、その意見を伝えた上で、子供の意見を尊重すればいい。「自分のことを自分で選択する」という経験は、貴重な経験になるだろう。たとえ失敗しても、OKとしたい(そのときは、軌道修正すればいい)。
※自分で選ぶということは、自律や自立につながっていく。
有能感を持てる場を提供する
子供には、有能感を持てる場を提供したい。
あなたも、自分が「できる」と思っている仕事をするのは、比較的楽しいはずだ。
自分の能力を発揮できている、という感覚、満足感があるので、楽しく感じるのだ。たとえば、話すことが得意な人は、人と接する仕事が楽しいだろうし、書くことが得意な人は、資料を作ったりする仕事が楽しいだろう。
子供が有能感を感じることのできる場とは何だろうか。
たとえば、得意な科目を勉強する場であったり、得意なスポーツをする場であったり、得意な習いごとをする場であったり…ということだ。そのためには、子供の得意を見つけることが必要になるだろう。それは親の仕事だ。
※成功体験を積み重ねることのできる場を用意する、ということでもある。
子供に自信をつけさせる - サマリー
まとめ
今回は、自信のない子供に自信をつけさせる方法について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)子供を否定しない、2)子供の話を聴く、3)自信を持てと言わない、4)選択の機会を増やす、5)有能感を持てる場を提供する、の5つだ。
このほかにも、ほめる、励ます、何かしてくれたら「ありがとう」と口にする、など、細かくみるといろいろあるだろう。
本質的なことでは、「そのままで愛される価値がある」というメッセージを伝えたい。
たとえ自信がなくても、○○がなくても、無条件で愛される価値はある…というメッセージを送れればいい。
自分が愛されていると感じると、それが自信や余裕になり、他人に愛を与えることもできるようになるのだ。※自分が愛されていないと感じると、自信も余裕も持てなくなる。
今回の記事:「自信のない子供に自信をつけさせる方法5つ」