間違った勉強法7つ|努力が無駄になる勉強法とは
間違った勉強法で勉強しても、努力に見合う結果は出ない。
勉強しているのに結果が出ない、という状態が長く続く場合は、勉強法が間違っているのだ。間違った勉強法には、人をひきつけるちからがあるので、ぼーっとしていると、子供がはまってしまう危険性がある。
小学生ぐらいであれば、そのあたりのことを親がチェックする必要があるだろう。
間違った勉強法とは
薄い作業を勉強だとする
先日、書類を細かく裁断して捨てる、という作業をした。
シュレッダーを使えばいいのだが、目が粗いのでわざわざ手作業で行った。
かなり量が多くて疲弊した。その分、仕事をした…という気分になったのだが、たいした仕事ではない。このように苦労すると、仕事をしたな…という気分になるが、その気分に見合う仕事ではない。
勉強も同じで、作業には「やった感」はあるが、結果とは関係のない話だ。
※作業は作業として、勉強の隙間時間にやった方がいい。
ノートを取ることが目的に
ノートを取ることが、目的化することがある。
ノートを取れば、それだけで勉強している…という感覚になるためだ。
ノートは取るけれどほとんど見返さない、見返しても何を書いてあるのかよくわからない、わかりきったことをつらつらと書いている…ということであれば、ノートを取ることが目的になっている可能性がある。
そうなると、上で述べた「薄い作業を勉強だとする」になってしまう。
※子供がノートを活用しているか、チェックしてみるといい。
ひたすら書いておぼえる
暗記が必要な場合、とにかく書いて覚える…という方法がある。
※子供のころにやらされた人も多いだろう。宿題としてやらされたこともあると思う。
たくさん書くこと、字をノートに埋めることで勉強した気(目的を果たした気)になってしまうのだ。なので、英単語であれば、例文ごと覚えて書く、書くときは何も見ずに書く、などの工夫が必要になる。同じ英単語を(見ながら)30回書けば覚える…という単純なものではない
出典:ダメな勉強法6つ|このやり方では成績が上がらない
だが、書くこと自体が目的になると、そうする意味がなくなる。
ひたすら書く必要はない
たとえば、collateral という単語のスペルを覚えたいとしよう。
※担保とか、二次的な、という意味だ。
この単語を書くときはLとRを混同しやすい。また、Lの数もあいまいになる。そこで、2本のLと最後の1本のLで支える(担保する)とイメージして、1、2回書くとすぐに覚えることができる。
つまり、この単語のスペルを覚えるために、何十回も頑張って書く必要はないのだ。
※そうすると時間と労力の無駄になるし、その大変な作業で覚えるとは限らない。
新しいものに飛びつく
新しい参考書や問題集に飛びつく…という人がいる。
このことは、自己啓発本の新書が出たら飛びつく…ということと似ている。
なにか新しいものの方が優れているのではないか、という感情からそうなるのだが、新しいものに次々と手を出す、というのは典型的な失敗する行動になる。1冊を繰り返した方が、はるかにいいのだ。
自己啓発本にしても、まずは古典の名作を繰り返し読んだ方がいい。
※新しいものは、箸休め程度に読む、ぐらいでいい。
ヒントをすぐにもらう
わからなければヒントをすぐにもらう、という勉強法も危うい。
子供に勉強を教えるとき、我慢できずにヒントを出してしまうことがある。
子供に十分に考えさせたあとで、ヒントを出すことはいい。問題と格闘する時間が勉強になるためだ。そうすると時間を持て余すから…ということで簡単にヒントを与えると、子供のためにはならない。
子供は行き詰るまで考えることで学習する、ということになる。
※このことは、実験により裏付けられている。
できる問題ばかりやる
できる問題ばかりやる、ということがある。できる教科ばかりやる、としてもいい。
なぜそうするかというと、ストレスを感じないためだ(行動のハードルが下がるのだ)。
できるとわかっている問題に取り組むことには、ほぼストレスを感じない。だが、できるかもしれないが簡単ではない、できそうにないな…という問題に取り組むことには、ストレスを感じてしまう。
だが、学習効果を高めるためには、ややむずかしめの問題に取り組む必要があるのだ。
※このことは、子供だけではなく大人にもいえることだ。
アウトプットしない
理解はしたが、実践しない・アウトプットしない…ではだめだ。
理解というのは比較的簡単で、きれいな説明があれば、「わかった!」となる。
だが、理解と実践の間には谷がある。実践することでこの谷に気付き、埋める努力をしなければいけないのだ。先に、「イメージして1、2回書くと覚える」としたが、1、2回でも書くことが大事なのだ。
書くときは、お手本を見ながら書くのではなく、何も見ないで書くようにする。
※理解 ⇒ 実践 ⇒ 失敗 ⇒ 再理解 ⇒ 改善、を繰り返す必要がある。
間違った勉強法 - サマリー
まとめ
今回は、間違った勉強法について書いてみた。
間違った勉強法というのは、決まっているのでしっかりとおさえておきたい。
1)薄い作業を勉強だと考える、2)ノートを取ることが目的になる、3)ひたすら書いておぼえる、4)新しいものに飛びつく、5)ヒントをすぐにもらう、6)できる問題ばかりやる、7)アウトプットしない、の7つだ。
薄い作業を頑張っても、たいした勉強にはならない。
その場合、自分では頑張った感があるので、注意が必要だ。
薄い作業というのは、結果に結びつかない作業としていい。ノートを取ることが目的になってしまった場合の「ノートを取る」という作業も、薄い作業になるので(そうなっていないか)注意したい。
※書くこと自体が目的になった「書き取り」も同様だ。
アウトプットは事前の理解に基づき行うが、実践したときにはじめて自分の理解が不十分であることに気付く。「理解しているはずなのに、問題が解けない…」、「理解が不十分だ」となるのだ。
理解 ⇒ 実践 ⇒ 失敗 ⇒ 再理解 ⇒ 改善、を繰り返して、実践できるようにしたい。
今回の記事:「間違った勉強法7つ」