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夫婦げんかが子供に与える影響が怖い

夫婦げんかが子供に与える影響について、考えたことがあるだろうか。

夫婦げんかは普通にあることだが、ときにはかなりエキサイトすることがある。感情的になって言い合いをしてしまうことがある。そんなときは、子供に悪影響を及ぼしているのかもしれない。

今回は、夫婦げんかが子供に与える影響について書いてみたい。

喧嘩は嫌なもの

夫婦げんかをストップする子供

喧嘩が苦手…という人は、大人でもそこそこいると思う。

自分が喧嘩をすることはもちろん嫌だし、他人の喧嘩をみることも嫌なのだ。

以前、上司と部下が喧嘩をするシーンに居合わせたことがある。自分とは全く関係がないのに、嫌な気持ちになったことを覚えている。そのときのことを思い出すと、いまだに嫌な気持ちになる。

※負の感情にあてられる…という感じになり、嫌な気持ちになる。

ずいぶん前の話なのに、いまだにそのことを覚えている。

子供の記憶に残る

夫婦げんかは、子供の記憶に残るだろう。

長期記憶になって、長期間子供の記憶に残り続けるだろう。

ただでさえ、子供は記憶力がいいのだ。親がすっかり忘れているようなことでも覚えている。夫婦げんかは子供の感情を大きく動かすので、いつまでも長期記憶として頭に残り続けることになる。

※記憶に残り続け、負の影響を及ぼすことになる。

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トラウマになる

夫婦げんかが、子供のトラウマになることもある。

高校生になった今でも昔のその記憶がトラウマになっていて、喧嘩が始まると私は何も出来ず、何も考えられなくなり怖くて部屋で何もせずにジッとこもっているしか出来ません。ただ自分は弱い人間だといつも情けなく思ってます
出典:両親が喧嘩しているのを見て精神的につらいです。限界です

小学一年生のころの喧嘩がトラウマになったという例だ。

強い恐怖を感じたり精神的なショックを受けると、心の傷として残ることがある。メカニズムは上で述べたとおりで、弾性限度を超え塑性変形が起こったために、長期記憶化した…ということだ。

トラウマになってしまうと、なかなか厄介なことになる。

自己否定につながる

夫婦げんかが子供の自己否定につながることがあるようだ。

両親の冷戦状態というのは、自分のやり方しだいで仲よくなるんじゃないかと思って、すごく自分のせいだっていうか、自分が頑張らないからお父さんとお母さん、仲よくならないんだっていうような
出典:夫婦げんかで子どもの脳が危ない!? - NHK クローズアップ現代+

認知の歪みではあるが、自分のせいで喧嘩している、と思うことがあるそうだ。

たとえば、子供の面倒をみる・みないで喧嘩をすれば、子供は自分のことで喧嘩をしている…と思う。そして、自分がいなければ喧嘩はない、自分がいない方がいいのではないか、と思うこともある。

そんな思いは自分で抱えるのだが、こういう思考が、自己否定につながったりするのだろう。

※最初の引用でも「自分は弱い人間だといつも情けなく思う」とあるが、これが自己否定だ。

脳への悪影響がある

夫婦げんかが、子供の脳へ悪影響を及ぼす可能性がある。

福井大学ハーバード大学アメリカ人を被験者にして調べたところ、日常的に両親の暴力や暴言を見聞きしてきた子どもたちは、脳の視覚野の一部が萎縮していたというのだ。記憶力や学習に影響が出る可能性もあるという
出典:夫婦げんかで子どもの脳が危ない!? - NHK クローズアップ現代+

もちろん、暴力や暴言を伴う喧嘩ということになるが…

日常的にそういう喧嘩に接していると、海馬や偏桃体に異常をきたす可能性があり、視覚野の一部が萎縮するそうだ。記憶や学習能力、感情のコントロールに問題が生じる、ということになる。

※言葉の暴力により、大きく脳の萎縮がおこるそうだ。

子供が真似をする

子供が暴言を真似る、ということがある。

悪い言葉というのは真似をしやすい。興味とインパクトがあるからだ。

※外国語を学ぶときでも、そういう言葉はすぐに覚える。

親が使わないのに子供が悪い言葉を覚えて使うということすらある。ゆえに、親が日常的に悪い言葉を使うと、子供は真似をして使うだろう。言葉だけでなく、態度まで真似をするかもしれない。

偏桃体の異常で感情のコントロールができない+暴言を使う…では、ひどいことになる。

リスペクトされない

夫婦げんかをしていると、子供にリスペクトされない。

夫婦げんかに関連する論文を読んでいると、興味深い内容があった。

女子の場合は、食事中に夫婦げんかで嫌な思いをすると、母親に対する尊敬度が下がるそうだ。

※女子の場合は、その嫌な思いが長期記憶化しやすいようだ。

論文に「青年期中後期の女子にとって、食事中の夫婦げんかは苦痛なことであり、心に深く根付いた嫌な思い出となっていることが明らかとなった」とある。やはり、夫婦げんかは嫌な思い出化するのだ。

子供が女子の場合は、夫婦げんかには余計に注意した方がいいのかもしれない。

出典:成長過程における母親に対する評価が食事供食間に及ぼす影響

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夫婦げんかが子供に与える影響

まとめ

今回は、夫婦げんかが子供に与える影響について書いてみた。

暴言を含む強めの喧嘩は、子供に対し悪い影響を及ぼす可能性がある。

その影響は、1)記憶に残りトラウマになる、2)自己否定につながる、3)脳への悪影響がある、4)子供が暴言や好ましくない態度を真似する、5)子供が親をリスペクトしない、の5つだ。

親の喧嘩というのは子供の記憶に刻まれる。あなたも覚えているのではないだろうか。

親になると、子供のころ親の喧嘩で嫌な思いをしたことを忘れ、子供の前で喧嘩したりする。だが喧嘩する前に、「子供に対する悪影響」ということについて、少し考えてみるといいだろう。

子供の脳の海馬や偏桃体に異常をきたす可能性があり、視覚野の一部が萎縮する。子供の記憶や学習能力、感情のコントロールに問題が生じるということは、とてもおそろしいことだと思う。

親は(子供の人生を毀損するような)取り返しのつかないことをしないようにしたい。

※子供に(大人になっても忘れないような)嫌な思い出をプレゼントする必要はない。

今回の記事:「夫婦げんかが子供に与える影響が怖い」